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愛知ニュース

有権者は景気どう見る 7区

 安倍政権が進める経済政策、アベノミクスは成功しているのか、それとも失敗か。サラリーマンも経営者も多い愛知7区。尾張東部の有権者に景気回復の実感や国へ求める要望を聞いた。

 陶磁器産地の瀬戸市では、焼成作業に大量の燃料が使われる。川合町で製陶業を営む加藤哲也さん(48)は「円安で燃料費が上がって同業者は苦しい、苦しいと言っている。急激な為替変動の波が現場に押し寄せないための法整備を求めたい」と話す。粘土や釉薬(ゆうやく)の原料価格も値上がりしたという。

 急激な円安を危ぶむのは、卒業後の就職先が航空会社に内定した名古屋外国語大四年の松岡辰徳さん(21)=日進市香久山=も同じ。円安は国際線の航空運賃に上乗せされる燃油サーチャージの上昇を招く。「海外旅行に行く人が減ってしまうかも。円の適正な為替水準をキープしてほしい」と将来への不安を募らせる。

 まず企業収益を増やし、その後に雇用や賃金の拡大を目指すというのがアベノミクスの戦略だが、尾張旭市平子町の主婦広田世津子さん(66)は「企業から一般の人に恩恵を広げるというのは自然な流れ」と理解を示す。

 長久手市打越の主婦長沢直子さん(35)も「主人の勤め先に景気回復の兆しはない。でも、道半ばで終わるのはどうかと思う」と、中小企業への景気の広がりを待ちわびる。

 一方、大府市半月町の化学工業会社社員深谷忠さん(37)は「もうかっているのは大企業だけ。給料はむしろ下がり、税金だけが増えた。消費税増税をいう前に無駄な事業をやめ、中小企業やその社員が実感できる景気対策を期待したい」と語る。

 ほとんどの人に共通するのは景気回復を実感できないという声。豊明市二村台の建設会社経営石黒俊朗さん(55)は「うちみたいな小さな会社は全く潤っていないし、人手不足も深刻。人材育成、労働環境の充実に力を注ぐ候補者に一票を投じたい」と現場の視点から語る。

 東郷町白鳥のパート永井久美子さん(54)は、旅行は夫の会社の福利厚生を使った安い旅館しか行かない。「消費増税は家計を圧迫し、ぜいたくはできない。増税分は普通の市民が納得できるような使い方をしてほしい」と注文を付けた。

(衆院選取材班)

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