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愛知ニュース

11区候補者に密着 牧田充生さん(60)共新

◆凍える体、鍋で英気

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 午前七時、豊田市梅坪町の名鉄梅坪駅前で白い息を吐きながら、牧田充生さんがちらしを配り、支持を訴えた。この時、市内の気温は〇・二度だった。

 通勤客の流れが途切れると、同じく駅前で、凍えながら住宅販売のちらしを配る女性二人に声を掛けた。聞けば、彼女たちは学生で、ちらし配りはアルバイトだとか。「好きでやってるんです」と笑顔が返ってきた。

 「学生のうちは『好き』でいいけど、安倍政権の進める政治では、ずっとバイトから抜け出せない若者も多い」。「頑張って」と二人を励ましつつも、将来を心配した。

 朝食を取って、選挙カーで市内へ。車の中とはいえ、窓は開けっ放しで、白手袋を着けた手を振り続けると、「指が凍りそう」。時折両手をさすった。

 四カ所での演説と集会をこなし昼休憩。この日は党の比例代表の候補者宅で温かいキムチ鍋が待っていた。「食事は事務所ばかりだろうから、たまにはみんなで鍋を囲んで温まるのもいいでしょ」と比例候補の母親(72)。

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 寒さを耐え忍んだスタッフ六人で鍋を囲む。掘りごたつでくつろぐと、自然と箸が伸び「選挙の時は食べなきゃ、ごはんおかわりもらいますー」と盛り上げ、英気を養った。

 午後も市内十一カ所で演説を続けた。午後七時、丸山町の公園。辺りは暗闇で人影はないが、通りを挟んだガソリンスタンドで閉店作業をする店員が一人耳を傾けていた。

 「中小企業は苦しい」「政治は金で汚れている」。訴えを終えると、店員が笑顔で両手を振ってくれた。「セルフの大手スタンドが増え、中小のスタンドは本当に厳しい。彼らの思いを代弁していかないと」。決意を新たに帰路に就いた。(作山哲平)