文字サイズ

愛知ニュース

12区候補者に密着

 衆院選の運動期間も残り三日。西三河地方の愛知12区と13区をそれぞれ駆け回り、支持を訴える各三人の候補者に密着した。(上から届け出順)

◆20カ所以上の街頭に 牧野次郎さん(56)共新

 ジャンパーやジャケットを重ね着し、手袋も二重に。午前八時、防寒対策を万全にして岡崎市内の国道沿いに立つ。「安倍政権は景気がどんどん良くなっていると主張している。いったいどこの国の話なのか」。白い息を吐きながら与党批判を強めた。

 立ち止まる聴衆こそ少ないが、すれ違いざま、候補者にそっと頭を下げる人の姿も。「共産党に対する市民の期待は大きいと実感している」と手応えを話した。

 公示後は連日、岡崎市や西尾市の街頭二十カ所以上に立つ。「町を回っている時間の長さは誰にも負けない」と自信をのぞかせた。

 当落合わせて西尾市議選を七回経験したが、「何回やっても街頭に立つときは緊張する」と明かす。「わずかでも主張が有権者に伝わっているのか。不安は常にある」

 いったん岡崎市の事務所に戻り、昼食をかき込む。市内の大型スーパー前に移動すると「消費税増税はきっぱりと中止を。原発再稼働をストップしよう」と繰り返し訴えた。午後もマイクを握る力が緩まることはない。

 「共産党のぶれない主張を丸ごと理解してもらう選挙戦ですよ」。演説を終えるとすぐに車に乗り込み、次の遊説に急いだ。

◆質問に身乗り出し回答 重徳和彦さん(43)維前

 午前八時すぎ、西尾市内の中学校。ウオーキング大会の参加者に名刺を配り、握手を繰り返す。「一言話していくかい」。大会関係者の誘いにうなずき、開会式で「健康づくりを楽しんでください」とあいさつ。「選挙もどうかよろしく」と控えめに付け加えた。

 少し時間が空いたため、急きょ街頭演説をすることに。名鉄西尾駅前でマイクを握り、地元の祭りや特産品を挙げながら「西尾のまちを活性化したい」と声を張り上げた。

 午前十時、西尾市文化会館で決起大会。空席が目立ったが「無理な動員はしていない。熱の入った支援者の皆さんばかり」と意に介さない。安倍政権への批判や維新の「身を切る改革」を二十四分間にわたって訴えた。

 恒例の自転車街宣を交えつつ、公民館のイベント回りを続ける。居合わせた女性に集団的自衛権について質問を受けると、身を乗り出して「安倍さんの言う範囲はあいまいなんです」と力説した。

 午後は岡崎市の商業施設巡り。移動の車中で妻が作ったサンドイッチ四個を口にし、栄養ドリンクで流し込んだ。降りる前にのどあめを一つ。軽やかに車外へ飛び出すと、力強い声で再び呼び掛けた。「安倍政権の暴走を止めましょう」

◆手探りの戦い、5キロ減 青山周平さん(37)自前

 午前七時の名鉄東岡崎駅前。通勤、通学客一人一人に「おはようございます。いってらっしゃい」と声を掛けた。

 継続は力なりと信じている。「これが僕のラジオ体操」。二年前から週三回、駅に立ち続ける。国会開会中は毎週月曜、東京へ出発する前に国政報告のチラシを配った。

 マスクをした若い男性が一人歩み寄り、激励。そんな一声が励みになるという。「顔見知りで、よくあいさつしてくれる人です」。見てくれる人は必ず見てくれている。この二年で得た手応えだ。

 午前八時。険しい表情でマイクを握り「厳しい選挙です」と訴えが始まった。

 昼になると、買い物客が増える食品スーパーやショッピングセンターで演説。その合間に、選挙カーから普通車に乗り換え会社回り。二回目の選挙だけに、まだまだ手探りな部分が多い。夜の会議で翌日の日程を組み「床に入るのは日付が変わってから」。

 公示前から食欲がなくなり一日に食べる量はサンドイッチ数個。一週間で体重は五キロ減った。師走の選挙しか経験はないが、痩せた体では初雪の寒さはなおこたえる。緩くなったズボンを引っ張り上げ、顔をしかめると白い息を吐いた。「寒い!」