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愛知ニュース

11区候補者に密着 古本伸一郎さん(49)民前

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◆みぞれの中 力強く

 スーツではなく、上下ウインドブレーカー、足元はランニングシューズという姿で、古本伸一郎さんは午前八時、この日最初の街頭演説に立った。フットワーク軽く、動き回れるからと選挙期間中は、この服装という。

 朝食はコーヒー一杯。「大一番ですからね。喉を通りません」

 「年金暮らしの方や、給料が上がらない派遣労働やパートの方には、株が高ければいいという安倍さんの経済は関係ない」。名鉄若林駅近くでマイクを握ると、集合住宅の一室から高齢女性が顔をのぞかせ、じっと耳を傾けた。時折みぞれも交じる底冷えする日。別の場所では雨がっぱを着て訴えた。

 移動中の車内から古紙回収の作業をする地元住民を見つけると、すかさず車を降りて輪に飛び込んだ。「寒い中、お疲れさまです」

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 豊田市駅前での決起集会には、応援弁士として参院議員の蓮舫さんも駆けつけた。「出産、教育、親の介護に、資源を集中して分配することで、将来への安心を」。トヨタ労組組合員らが周囲を埋め尽くす中、かすれ気味の声で訴えた。

 集会や街宣の合間を縫って、午後二時にようやく移動中の車内で昼食。コンビニのおにぎりとパンを頬張った。移動中も携帯電話で打ち合わせをしたり、同乗する秘書と相談したり慌ただしい。午後四時からの個人演説会の前にコンビニに寄り、百円コーヒーを片手に車内でつかの間の休憩を取った。

 一つ終えては、すぐに次の場所へ。豊田市内の交流館で最後の個人演説会を終えると、図書室で勉強に励む学生に近寄った。「遅くまでえらいなあ」。一日の予定を終えてほっとしたのか、政策を訴える時の力強い表情とは違う、和んだ表情を見せた。

 (橋詰美幸)