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愛知ニュース

野党協力の成否で明暗 12区・自民に迫る、4区・共倒れ懸念

 中日新聞社が実施した衆院選の県内小選挙区の終盤情勢調査で、野党協力の成否による明暗が分かれている。12区(岡崎・西尾市、額田郡)は民主と維新の候補者調整で一本化された維新前職が自民前職に迫りつつある。これに対し、調整がつかず維新元職と民主新人が並び立つ4区(名古屋市瑞穂・熱田・港・南区)は、先行する自民前職が引き離しつつある。

 県内全十五選挙区のうち唯一、民主が独自候補を立てず維新前職への一本化に応じた12区。自民支持層の大半を固めて優位を保つ自民前職に対し、維新前職は民主支持層を取り込むほか、無党派層にも強さを発揮して差を詰める。共産新人も支持拡大を図る。

 維新県総支部幹部は「意外に伸びていないが、第三極ならではの伸び代にも期待できるのではないか」と終盤戦に向け、さらなる追い上げを狙っている。

 一方の4区。自民支持層の大半、公明支持層の半分を固めるなど安定した戦いを展開する自民前職に対し、野党側はもともと民主議員だった維新元職と民主新人が民主支持層や無党派層の支持を分け合う。

 選挙戦ではいずれも「安倍政権の暴走を止める」「身を切る改革を」と異口同音に対自民を訴え、両陣営は共倒れの懸念が広がっている。

 情勢調査では三〜五割が投票先を未定と答えている。野党側は与党優勢の雰囲気や天候による低投票率が不利に働くと懸念。十日、名古屋市熱田区の金山駅南口で応援演説をした民主の岡田克也代表代行は「多くの人が投票所に足を運べば国は変わる。しっかり意思を示してほしい」と呼び掛けた。 

 (衆院選取材班)