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愛知ニュース

<候補者の横顔> 9区

 (1)最も感動した映画(2)愛読書(3)尊敬する人(4)至福の時間や場所

 (上から届け出順)

◆災害対策 ライフワーク 長坂康正さん(57)自前

 二十年以上前、海部俊樹元首相の秘書として出入りした国会とは様変わりし、委員会が午前七時台から始まる日があることに驚いた。日中も日程がぎっしりで、「お昼にコンビニでおにぎりを買っても座る場所がなく、一度は電話ボックスの中で食べた」と目まぐるしく過ぎた一期目の二年間を振り返る。

 広大な海抜ゼロメートル地帯を抱える9区。「山手線内の三倍の面積と説明すれば東京の人にも理解しやすい」と実情を伝える「地域の専門家」を目指す。六期務めた県議時代から治水事業など災害対策をライフワークと位置付け、「だんだん成果が出てきた」と自負している。

 亡き父親が繊維や自動車部品の小さな工場を経営していたことから、「零細企業の息子」を自称。「業界団体の代表者にとどまらず、現場で働く人の生の声をたくさん聞きたい」と心掛けている。

 (1)天地創造(2)司馬遼太郎「坂の上の雲」(3)伊能忠敬(4)家族がそろって食事ができるとき

◆薬事審査、期間短縮に力 岡本充功さん(43)民元

 現役の医師。かつて、悪性リンパ腫の少女の治療に当たった。効果を期待できる薬があったが、当時日本では使うことができず、少女は亡くなった。

 「診察するのも研究するのも医者の仕事。その後押しをするのも医師の資格を生かした職業ではないか」。いい薬が使える日本を目指して二〇〇三年に政治の道に入り、薬事審査の期間短縮に尽力した。

 民主政権では厚生労働政務官などを務め、社会保障改革を進めるために自公との協議に奔走した。前回選では涙をのんだが、携わった法律が施行されるのを見て「やってきたことは間違っていなかった」と思っている。

 「日本の政治を分厚くしていくために」と、自公だけでなくさまざまな視点から政策を議論する必要性を指摘する。体を動かすことが好き。よく寝ること、ストレスをためないことが健康法。

 (1)ビルマの竪琴ほか多数(2)芥川龍之介の作品など(3)実直でずるいことが嫌いだった父親(4)患者の笑顔を見たときが至福の時間

◆若者の働く環境、改善を 渡辺裕さん(34)共新

 二十歳で専門学校を卒業しようやく就職できた建設会社は今でいう「ブラック企業」だった。現場監督の仕事自体は楽しかったが、先輩から蹴飛ばされたり、ヘルメット越しに工具で殴られたりし、毎日理不尽な仕打ちを受けた。

 当時はすべて自分が悪いと思っていた。だが、入社から三年後に退職した時、五人いた同期は誰も会社に残っていなかった。「人を育てるのではなく、生き残った人間を使うだけの企業が増えているのではないか」。同じような目に遭っている若者たちがいることを心配し、雇用規則の整備や改善を訴える。

 父親は党所属の稲沢市議で、自身も十九歳で党に入った。初出馬だった二年前の前回選では縁のない11区からの立候補だったが、今回は生まれ育った9区から。「子どものころから育ててくれた地域の人たちと選挙ができるのは心強い」

 (1)世界の中心で、愛をさけぶ(2)エンゲルス「空想から科学へ」(3)父親(4)自分の車で走りながら、ゆっくり過ごす