文字サイズ

愛知ニュース

<候補者の横顔> 10区

 (1)最も感動した映画(2)愛読書(3)尊敬する人(4)至福の時間や場所

 (上から届け出順)

◆憲法守る国政に再挑戦 板倉正文さん(56)共新

 幼いころ、父から戦争で亡くなった二人の伯父の話をよく聞かされた。中学生の時には、四歳上の姉と深夜まで日米安保条約について何度も議論。平和への思いは自然と育まれていった。

 二年前の衆院選にも出馬したが、今回は危機感が違う。安倍政権の集団的自衛権行使容認や特定秘密保護法制定に「戦争をする国づくりを食い止めないと」。平和憲法を守るため、国政への再挑戦を決意した。

 社会福祉の専門家でもある。学生時代はサークルで生活保護費問題を研究し、卒業後は医療事務に十三年間従事。一宮市議も四期務め、市の国民健康保険税の減免に尽力してきた。

 苦しい生活を送る人からの相談の電話は今でも絶えない。時には深夜まで話し込むこともある。「相手と同じ目線に立ち、とことん付き合って耳を傾けたい」

 (1)「男はつらいよ」シリーズ(2)中沢啓治「はだしのゲン」(3)岩田義道(4)家族と笑っているとき

◆党にも言うべきは言う 江崎鉄磨さん(71)自前

 初当選から二十一年。次の選挙には出ないと公言していたが、突然の選挙に地元から再出馬を望む声が高まり、「最後のご奉公」と立候補を決めた。

 所属会派では若手議員の指導役も務める重鎮だが、「私は党にも言うべきことは言う」。拙速な原発の再稼働に反対し、集団的自衛権行使容認にも疑問を呈する。「党にへつらって良いポストに就きたいとはさらさら思わない」と笑う。

 長年、国と地域のパイプ役として尾張地方のインフラ整備にも尽力してきた。今後の課題は人や企業を呼び込むこと。「人が働ける10区づくりをしたい」と願う。

 父は通産相などを務めた真澄さん。父の秘書を二十三年間務め、「最初は好きではなかった」という政治の世界を学んだ。妻と二人暮らし。少林寺拳法四段で、「心が落ち着く」と絵画鑑賞も好む。

 (1)10年以上映画を見る時間なし(2)童門冬二「小説 上杉鷹山」(3)江崎真澄、上杉鷹山(4)美術鑑賞や自宅居間でのくつろぎの時間

◆庶民感覚で感性に磨き 杉本和巳さん(54)無前

 二十年余の銀行員生活の後に衆院議員を二期務めたが、愛用のスーツは上下一万五千円と、庶民感覚は変わらない。

 「一般の人と同じ経験を共有しないと、政治家としての感性が鈍る」。東京では議員宿舎は使わず、都内の両親の自宅で生活。毎日すし詰め状態の地下鉄に乗って、国会に通った。

 ひとたび問題意識が生まれれば、積極的に現地へと赴く。「現場に行かないとヒントや答えがない」。福島第一原発から始まり、北方領土、シリア難民キャンプと行動範囲は国外にも及ぶ。

 「普段会わない人に会えるのがうれしい」と小さな無人駅前での演説や、自転車での街宣を好む。みんなの党が解党したことで、今回は無所属での出馬となった。「初心に帰って、草の根で勝負する」。妻と二人暮らしで、愛犬と遊ぶ時間が楽しみ。

 (1)シンドラーのリスト(2)城山三郎「落日燃ゆ」(3)父(4)愛犬ユーリと戯れるとき

◆弱者のため思い忘れず 小林弘子さん(75)民新

 「後期高齢者の代表です」と訴える七十五歳の新人候補。江南市議を六期務めたベテランで一九九六年に入党した県内最初の民主党議員でもある。経験と人柄を買われ、公示直前に出馬が決まった。

 六歳の時に東京大空襲に遭い、家を焼かれた。火の粉が舞う中で、母の手を握って逃げた恐怖は忘れられない。悲惨な記憶を持つ身として、集団的自衛権行使容認にノーを突きつける。

 ライフワークは、三十代から続けている人形劇グループでの活動。台本も人形も手作りで、老人施設や障害者施設で上演する。「この人たちのために何かできないか」という思いは、政治家になるきっかけにもなった。出馬で十二月の公演には出られないが「その分選挙を頑張らないと」。

 江南市で夫と二人暮らし。団地なので大好きな猫は飼えないが、家中に猫の置物やグッズを飾っている。

 (1)銀河鉄道の夜(アニメ)(2)谷川俊太郎「二十億光年の孤独」(3)宮沢賢治(4)人形劇で子どもたちが喜んでいる顔を見るとき