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愛知ニュース

ネット戦略、拝見 11区

 インターネットを使った選挙運動ができる初めての衆院選。愛知11区(旧稲武町区域を除く豊田市、みよし市)の候補者3人も、ホームページや交流サイト「フェイスブック(FB)」、ブログなどを駆使したネット選挙を展開している。各陣営に活用術と戦略を聞いた。 (届け出順に紹介)

◆八木さん 有権者の声 動画で回答

 自民前職の八木哲也さん(67)の陣営は、有権者の声に答える動画コーナー「八木ちゃんねる」を公示日に開設。選挙事務所を訪れた人やホームページから質問を募り、八木さん自らがテーマ別に回答していく形式だ。毎日三本前後を動画サイト「ユーチューブ」に投稿している。

 陣営のネット担当者は「現場の声に直接答えたいという本人の意向を反映した」と話す。事務所の一室をスタジオ代わりにし、毎晩、八木さんが陣営スタッフたちと収録に臨んでいる。

 以前から続けているフェイスブックでは、街頭演説の様子を写真とともに紹介。担当者は「候補者が取り組んでいることを徹底的に情報公開し、いち早く発信していきたい」と活用方針を語る。

◆古本さん 専門チームが撮影、編集

 若い世代への発信にネットを重視する民主前職の古本伸一郎さん(49)の陣営。フェイスブックで一日一〜二回、日々の活動を動画や写真を交えて発信する。専門のチームが撮影や編集をする力の入れよう。親しみやすい一面も知ってもらおうと、好物のラーメンを食べる姿も紹介する。

 スマートフォンの専用アプリも活用。事務所の一角で壁にかざすと、最新の技術で画面に古本さんが現れ、並んで一緒に写真撮影ができるように。「写真を投稿してもらい、『いいね!』をしてもらえれば、つながっている友人に広まり、候補を認知する機会が増える」と陣営。古本さん自身が街頭で「『いいね!』をよろしくお願いします」と呼び掛けるなど、波及効果に期待を寄せている。

◆牧田さん 不慣れでもFB活用

 共産新人の牧田充生さん(60)は立候補が決まる直前にスマホを新調したばかり。急きょ、フェイスブックでも情報を発信しようと取り組む。

 ただ忙しさと、まだ機器に不慣れで、更新は二日に一回ほど。それでも一日の出来事をつづり、選対本部が新設したブログへと誘導する。

 党豊田市委員会では、以前よりブログを通じ、大手企業の期間従業員らと交流。ブログの発信から職場の環境改善につながったこともあり、「ネットは若者の声を聞く貴重な手段」(選対幹部)と位置付ける。

 ブログを管理するのは手弁当で集まった六十代以上が主体。牧田さん本人にも、街頭演説の合間に写真を撮ってもらいながら第一声や有権者とのつどいの様子を紹介している。