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愛知ニュース

大切な言葉は 8区候補者に聞く

 支持を求めて駆け回る衆院選の候補者たち。自身を奮い立たせる信念、有権者に届けたい思いなど、さまざまな言葉を胸に訴えを続けている。愛知8区(大府市を除く知多半島4市5町)に立候補している3人に、自分にとって「大切な言葉」は何かを聞いた。 (上から届け出順)

◆世の中のためになるか 伊藤忠彦さん(50)自前

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 中国古典「礼記」の一節にある「天下為公」です。「天下は一部の権力者のためではなく、すべての人々のためにある」という意味。辛亥革命で清朝を倒し、「国父」「中国革命の父」と尊敬されている孫文(一八六六〜一九二五年)が好んで用いた言葉です。

 私が大学卒業後、政治の道を志しながら電通に勤務していた当時、政治的にも、人間的にも深い影響を受けたある実業家の部屋に飾ってあった色紙に記されていました。孫文直筆の力強い文字とともに、政治の神髄を示す言葉として強烈な印象を受けました。

 政治家としての決断を迫られた時、必ず自問自答するのは「この選択が本当に世の中のためになるか否か」。痛みや反発を伴うとしても、真に「公のため」と確信する政策は断行しなければならない。常に自らに言い聞かせている言葉です。

◆思いやりのある政治を 伴野豊さん(53)民元

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 初当選以降で初の浪人生活。政治家を続けるかどうか、自問自答の日々だった。政治は弱い立場の人のため。思いやりのある政治が必要だとあらためて感じ、このままでは終われないと思った。

 この「譲れない想(おも)い」を胸に二年間、修業の身として知多半島にどっぷり漬かった。夏祭りで盆踊りを踊った時間は今までで最長。地元で長時間過ごすことで、知らなかった歴史や文化や人に触れられた。政治家である前に人として、一分一秒を丁寧に生きようとも感じた。ブログやフェイスブックも始め、効果を感じる。交通の便があまりよくない地域の人たちと知り合えたことも、プラスになった。

 前回選挙は氷山に向かうような状況だったが、今回は雪解けを感じる。あとはどれだけ熱を伝えられるか。いつか子どもたちに、選んでよかったと思われる政治家でありたい。

◆外交はじめ国民生活も 長友忠弘さん(55)共新

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 今回の選挙では「平和」を一番訴えたいです。その言葉には、外交での平和にとどまらず、国民生活の平和を大切に、という意味も込めています。

 今こそ、日本の在り方を問うべき時です。財界中心、米国一辺倒の政策が外交・防衛のみならず雇用問題などにも影響している。これを転換する必要があります。

 集団的自衛権の行使容認など、安倍政権の政策は許せないというより民主主義が分かっていないと感じます。前の戦争の教訓から学ばず、将来の日本をどうするかという展望もない。論外ですね。

 私は若者が希望を持てる社会をつくりたい。幸せに暮らす高齢者を見て、若者が希望を失わないようにしなくてはならない。雇用を守る。若者を戦争に送らない。原発はゼロにする。そういう平和な国にしなくてはならないと強く思います。