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愛知ニュース

<私の青春時代> 11区

◆努力続けた野球少年 牧田充生さん(60)共新

 東京オリンピックのころかな、家に白黒テレビが来たのは。野球アニメの「巨人の星」をかじりついて見たなあ。小学三年から野球をやっていたんでね。

 中学の野球部は、県大会で優勝するような強豪。僕は体が小ちゃかった。中学一年で身長が一三九センチ。大きくなりたいから牛乳をよく飲んだ。給食に牛乳が出るでしょ。昔は練習中に水を飲んじゃだめだったから、部活後、その日に残ったものを業者さんが回収に来る前に、何本もぐびぐび飲んだ。

 負けず嫌いなんだよ。うさぎ跳び、マラソン、朝のボール拾いにも腐らずに耐えた。同級生が先にレギュラーになっても、「自分の努力が足りなかったのかな」「いつか報われる」とこつこつ努力を続けた。

 中二の秋の練習試合で、終盤に監督から「おい、おまえ行け」って、代打に出された。一、二塁のチャンス。相手は県内有数の投手で、それまでチームは完全に抑えられていた。

 球はすごく速かったんだけど、バットの芯にミート。今でもあの感触は忘れられない。ライナー性のレフトオーバー。それまでチームメートに認めてもらえていなかったから、みんな「うそだろー」って。

 こつこつやっていくべきだなと思った。試合に出られなくても同じ練習をやってきたから。牛乳の話もだけど、追いつけ追い越せの意識だよね。働くようになっても、そういう姿勢は生きている。

 県議選で悔しい思いをしたこともあったけど、自分の信念は曲げたくない。今回も、みんなが分かってくれるまで、地道に街頭で訴えていきたい。 

 <まきた・みつお> 1954年、現在の静岡市葵区生まれ。静岡市立商業高卒業後、名古屋市の衣料品問屋へ就職。2002年に衣料品卸売店「マキタ商店」を設立。03、07年の県議選を経て、衆院選に初出馬。