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愛知ニュース

<候補者の横顔> 5区

 (1)最も感動した映画(2)愛読書(3)尊敬する人(4)至福の時間や場所

 (上から届け出順)

◆派遣の実態知る苦労人 藤井博樹さん(37)共新 

 好きな言葉は「雑草魂」。自他ともに認める苦労人だ。

 生まれ育った大阪の高校を卒業後、大学進学の学費をためるために三年間アルバイト。社会に出てからは、住宅会社や大手コンビニチェーンの社員として、サービス残業や派遣労働の過酷な実態を目の当たりにしてきた。

 「ルールある経済社会へ変えたい」との思いが、共産党入党と出馬の原点になった。

 最近、街頭で実感するのは、集団的自衛権の行使容認などを進める安倍政権への危機感が保守層にも広がっていることだという。「自民党員が近づいてきて、『暴走を止めてくれ』と言われたこともある」と力を込める。

 会社員時代に配属された名古屋暮らしは約十年。四年前から続ける駅前演説は千二百七十回を超えた。「いつも決まった時間にやっているので、待ち合わせの目印にされたことも」と笑う。独身。

 (1)「学校」シリーズ(2)植村直己「青春を山に賭けて」(3)両親(4)岩盤浴

◆信念は「弱い人のため」 赤松広隆さん(66)民前

 九期目を目指す今回、街を回って感じるのは「年末に選挙なんかやって…」という有権者の冷めた視線だという。「確かにそう。でも、政権の暴走にストップをかける機会にしなければ」と持ち前のプラス思考で訴える。

 アベノミクスの是非のほかにも、集団的自衛権、労働法制の問題など訴えたいことは数え切れない。「解散前は衆院副議長だから遠慮していた。これで自由に語れるよ」と笑う。

 政治の道に入って三十六年。さまざまな勢力の消長や合従連衡を目の当たりにしてきた経験から、「信念や決意がないと長く続けられない世界」と語る。その中で自身を支えた思いは「弱い人のための政治をする」という一念だ。「経済的なこと以外にも、差別や人権問題などいろいろある。それをなくしたい」。この時ばかりは、冗舌な笑顔を引き締めた。

 (1)私の頭の中の消しゴム(2)池井戸潤「下町ロケット」(3)父親(4)政治家として思ったことを成し遂げたとき

◆こつこつ訴える「カメ」 神田憲次さん(51)自前

 取材で報道陣からのフラッシュを浴びると、「写真は苦手なんだよね。こんな仕事しておいて何だけど」。党県連の公募に応じ、二〇一二年の衆院選で初当選した初々しさは消えていない。

 予期せぬ解散で十分な準備もできずに二期目を目指す今回の選挙戦。「自分はウサギではなくカメ。実直にこつこつ訴えるだけ」と前を向く。

 名古屋市で二十年以上、税理士をしてきた。顧客には経営難で一家離散したり、自殺に追い込まれたりした人も。そんなつらい経験を胸に、一年生議員ながら「書類の詰まったスーツケースを引き、国会を駆け回ってきた」と自負する。

 エネルギー源は名古屋−東京を往復する新幹線での仮眠と駅弁。「この二年、距離もスコアも出なくなった」と苦笑いするゴルフに興じる日は、まだ先か。本人いわく「失うものはない独身」。

 (1)幸福の黄色いハンカチ(2)エズラ・ヴォーゲル「ジャパン・アズ・ナンバーワン」(3)両親(4)夜、寝る瞬間

◆海外から祖国思い出馬 安田庄一さん(47)次新

 大学卒業後にボランティアとして渡ったベトナムとの縁は二十年以上。現地で日本のおもちゃを輸入販売する会社を起こし、両国をまたにかけて活動してきた。

 「海外から祖国を見て感じたのは、日本人の国に対する誇りや自信のなさ。子どもが国を愛せるような教育や社会のために働きたいという気持ちが高まった」と出馬のきっかけを語る。中高生のころから政治番組を見るなど、政治への志は強かったという。

 生まれ育ちは岐阜県大垣市だが「大都市から波を起こしたい」と名古屋駅などもある5区からの発信を狙う。

 他候補に比べ、出馬表明が遅れた。「朝から晩まで、街頭で一人でも多くの人に訴えるしかない。地盤も看板もない自分にできるのはそれだけ」。ベトナムに暮らす妻と三人の子どもと再会するのは、選挙戦を戦い抜いた後になりそうだ。

 (1)柳生一族の陰謀(2)三国志(3)山口多聞(4)子どもと遊んでいるとき