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愛知ニュース

<参謀に聞け>14区

 14日投開票される衆院選。14区に出馬した民主前職の鈴木克昌さん(71)、共産新人の袴田富治さん(62)、自民前職の今枝宗一郎さん(30)、それぞれの参謀役に、有権者の疑問をぶつけた。質問は、他陣営からも寄せてもらった。

 (上から届け出順)

◆市長経験で地方を熟知 鈴木陣営・田中泰雄さん

 今回も選挙直前の政党移動。戦いにくさは

 前回の民主党離党は「消費増税に反対する信念を貫け」と僕らも推した。義理堅い人だから、今回も、苦しんだはず。「選挙に当選するためでは」という単純な見方はあり、戦いの難しさは確かにある。

 生活の党・小沢一郎党首を見切ったのか。鈴木さんの考える「義」とは

 国会議員に初当選した時から「自民のやり方に歯止めをかける」という信念は変わっていない。そのために今必要なのは野党の結束。まとめ役は与野党にパイプがある克昌君しかいない。だから小沢さんも、民主も、彼を民主に戻した。

 自民政治をどう変えるのか(袴田陣営)

 自民は昔から官僚任せ。予算が付いたら党の傘の下で「おれがやった」と言うだけ。自民が言う「地方創生」も、官僚へ丸投げで本気じゃない。地方行政を熟知し、地方の「これが必要だからやる」という声を確実に届けて交渉し、必要な予算を付ける。

 鈴木さんの魅力

 市長経験者の国会議員は数人もいない。地方が置かれている状況を知り抜き、国会で発言ができる。

 勝算は

 公示後二日目にして、かなりきつく陣営の引き締めを図った。いつもなら引き締めは選挙戦の中盤。それぐらい厳しい。

 どう戦う

 特定秘密保護法や原発再稼働など、自民のやり方に怒っている層は、国民の半数以上だ。しかし「投票は、ばかばかしい」と。その人たちに対し、投票する必要性を言い続ける。

◆政策の説明能力たける 袴田陣営・日恵野佳代さん

 万年少数野党には限界がある

 われわれが機関紙などで「ブラック企業」や「ブラックバイト」の追及をした途端、厚生労働省が実態調査を始めた。政治家の背景には国民の存在があることの証しだ。小政党であっても力がないということではない。

 袴田さんは元来、来春の蒲郡市議選候補。今回の狙いは知名度アップか

 けちくさい思惑はない。急きょ衆院解散、総選挙となり、候補者にふさわしい人を探した。ベストの人材と判断した袴田さんが、たまたま蒲郡市議選への出馬を予定していた。機会があるのなら、国会を目指そうということだ。

 袴田さんの魅力

 誠実で律義。選挙活動のため現在は介護職を休職しているが、職場のことを考え、十一月末まで責任感を持って仕事と選挙準備を並行させた。選挙経験がないのに演説はうまく、公開討論会でも今枝さんや鈴木さんと引けを取らないほど渡り合っていた。JA蒲郡市で販売部長を経験し、農業の生産だけでなく流通や消費の現場も知る。

 勝機は

 常に自民が政権を取る時代は終わった。野党第一党・民主の政権運営能力にも疑問が残り、共産の存在感が以前より増している。対案を示した上で自民を批判しており、主張がぶれないことも強みだ。

 戦略は

 地道に支持を訴える以外に道はないが、本人の街頭演説をまずは聴いてほしい。政策を分かりやすくかみ砕いて説明する能力にたけている。説得力がある。

◆過労死防止法、成立に力 今枝陣営・小林功さん

 順風満帆な人生と映る今枝さん。非正規社員らの気持ちが分かるか

 彼は決してエリートではない。普通のサラリーマン家庭に生まれ、地域の皆さんから謙虚に意見を聞いてきた。地域のために力になりたいと、必死で戦っている。

 消費税増税を先送りする意味は。集団的自衛権の行使容認を認め、原発再稼働に賛成か(袴田陣営)

 他陣営からの質問に、こういう形で回答する必要性はないと考えている。逆にこちらからお尋ねしたいこともない。

 今枝さんの魅力

 三十歳という若さと行動力。勉強家で、理論家でもある。施行されたばかりの「過労死等防止対策推進法」は、今枝さんなしに成立はない。「家族の会」や野党とも協議を重ねる中、純粋に理想を追求しがちだが、法案成立のために一歩引くところも、きちんとわきまえた態度も見せた。

 戦略を 

 アベノミクスは失敗ではなく、途上にあり、これから花開く。今枝さんは、地域の実情に合ったアベノミクスのあり方を考え続けてきた。二年前に覆っていた閉塞(へいそく)感から脱却するためにも、今枝さんの力が必要だということを訴えていく。

 勝算は

 今回の選挙は、追い風が吹いているとは決して思っていない。二十年、三十年先を見据えた時、文字通り地元になくてはならない存在であり、ゆくゆくはこの国のリーダーとなれる人材であることを伝えたい。

 <たなか・やすお> 後援会連合会会長。豊川市議を経て、1987年10月から3期、豊川市長を務めた。88歳。

 <ひえの・かよ> 日本共産党東三地区常任委員、東三地区自治体部長。1978年入党。91年から蒲郡市議(6期目)。54歳。

 <こばやし・いさお> 県議(5期目)。1995年4月初当選。前回に続き陣営の選挙対策本部長。70歳。