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愛知ニュース

<参謀に聞け> 15区

 14日投開票される衆院選。15区に出馬した自民前職の根本幸典さん(49)、共産新人の串田真吾さん(38)、民主新人の関健一郎さん(36)、それぞれの参謀役に、有権者の疑問をぶつけた。質問は、他陣営からも寄せてもらった。(上から届け出順)

◆2年の実績をアピール 根本陣営・山本明彦さん 

 根本さんの環太平洋連携協定(TPP)への基本姿勢は

 「基本は推進。アベノミクスの成功に必要なのは、規制緩和をてこにした成長戦略。TPPもその一つだ」

 この地方の有権者に不安は大きい

 「作物によって、しっかり保護しなければいけない。コメはその筆頭だが、この地域では、畜産業だ。輸入飼料に頼り、規模もあまり大きくない。今は海外産とも競争可能だが、これ以上は厳しい」

 畜産業の保護と、政府や党の決定が食い違う可能性もある

 「党本部にはしっかり訴えていく。国同士でも、国内の地域間でも利害調整がある。学者や役人とは違い、それが政治家の仕事だ」

 アベノミクスによる円安で、輸入品は高騰している(関陣営)

 「円安は、まだ容認できる範囲。日銀と協調しながら、これ以上の円安進行がマイナスと判断すれば、金融引き締めを図る」

 労働者派遣法の改正と若者重視は矛盾する(串田陣営)

 「若者は、永久雇用より『好きなときに好きなところで働ける』ことに重点を置く人が多い。多様な働き方を確保する。自由に選択できる環境を整える。

 根本さんの魅力

 「真面目。人を裏切ることは絶対にない。人の話をしっかり聞いてこまめに動く」

 どう戦う

 「この二年の実績を有権者にアピールしていく。地元のために仕事をしてきたという自負はあるので、外から来た候補とは違うと強調していきたい」

◆政権の対立軸打ち出す 串田陣営・稲生俊郎さん

 政策に財源の裏付けがない(関陣営)

 「一握りの富裕層、大企業への減税措置をやめ、累進課税の徹底や法人税の正規割合の徴収で歳入を増やす。大企業の内部留保(二百八十五兆円)の一部を賃金に回させ、国民の所得を増やせば、税収は増える。大企業が潤えば中小企業も潤うという考えこそが絵空事では。政党助成金、設楽ダムやリニア建設などの大型公共事業をやめ、年間五兆円に上る軍事費も削減する」

 緊迫する東アジア情勢。日本をどう守る(根本陣営)

 「他国が攻めてきたら自衛力で対処するが、紛争を武力以外で解決する道を探すのが重要。安倍政権はその努力が欠けている。過去の戦争の誤りを認め、対話しなければ事態は解決しない」

 勝機は

 「主戦場は比例代表、小選挙区は厳しい情勢だ。安倍政権の対立軸を打ち出し、自共対決の構図を理解してもらうのが重要」

 戦略は

 「安倍政権への対案を示しながら、徹底して街頭で直接訴える」

 串田さんの魅力

 「若い世代に溶け込める。話し掛けやすく、街頭演説中に高校生から声を掛けられることもある。しゃちほこばって話さないから親しみが持てるし、いろいろな個性を持った党員がいることをアピールできる貴重な存在。ブラック企業やブラックバイトの問題は当人だけでなく、親も心配している。若者に未来を見せられる候補として、幅広い層に支持をいただきたい」

◆走り回って若さ前面に 関陣営・中島浩一さん

 過去に「骨を埋める」と15区で出馬した民主候補は皆、去った(根本陣営)

 「父親も転勤族である彼が「今まで生きてきた中で一番好きな場所。子どもたちの故郷にしたい」と決心した。その覚悟を信じる」

 党として次や、その次も約束済みか

 「万が一、落選した場合、彼は蓄えやアルバイトで生活することになるかもしれないが、次もその次も、党、県連、陣営として、事務所費や人件費、人手など、政治活動の側面支援はしていく」

 アベノミクスの対案に具体性がない

 「国民生活に配慮した柔軟な金融政策、公共事業でなく雇用安定など人への投資、中小企業支援など未来につながる成長戦略の三本。行財政改革も道半ばだし、財源の裏付けも含め実現可能な対案だ」 

 勝つために、政党再編を繰り返している(串田陣営)

 「時代とともに変わる国民の要請に柔軟に対応するには、選挙で勝って政治を前進させないといけない。議論を尽くし、違いを乗り越えられるときに政党再編がある」

 関さんの魅力

 「志の高さと体力、記者としての取材経験。二児の父としての実体験や若さ、政策提言力もあるし、実際に接すると人間性の魅力も伝わる。主体性がありながら、柔軟に受け入れる素直さもある」

 勝算は

 「知名度のなさは補いようがない。自転車で走り回って若さを前面に出し、できるだけ多くの人に会って理念や政策、やる気を伝えるしかない」

 <やまもと・あきひこ> 元衆院議員。県議を経て、2000年に愛知15区から初当選し、3期務めた。67歳。

 <いのう・としろう> 日本共産党東三地区委員会委員長。1978年入党。12年の衆院選では愛知14区で出馬した。56歳。

 <なかしま・こういち> 安井美沙子参議院議員(愛知選挙区)の政策秘書。党の指示で、11月下旬に豊橋入りした。元埼玉県議。53歳。