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滋賀

自民二之湯さん、新風歓喜 「教育再生」夢へ一歩

当選が決まり、支持者とともに喜ぶ二之湯武史さん=大津市打出浜の事務所で

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 アベノミクスへの期待が湖国にも広がった。参院選滋賀選挙区を大差で制したのは二之湯武史さん(自民新)。選挙区で自民候補として二〇〇一年の山下英利さん以来、十二年ぶりに万歳三唱をとどろかせた。〇四年以降三連勝中だった民主党は再選を目指した現職徳永久志さんが党への逆風を跳ね返せず、坪田五久男さん(共産新)も全国的な追い風に乗り切れなかった。荒川雅司さん(諸派新)も及ばなかった。投票率は52・96%と前回より7・86ポイント減。経済政策の成果や衆参ねじれ解消を訴える自民に対し、野党が明確な対案や争点を示せず、選挙戦は盛り上がらなかった。自民は昨年暮れの衆院選前まで皆無だった衆参選挙区選出議員数を計五人とし、失地回復をまた一歩進めた。

 「長年の滋賀の悲願を勝ち取ることができたのは、皆さんのおかげ」。民主現職を打ち負かした二之湯さんは大津市打出浜の事務所で、握りしめた左手を頭上にかざすガッツポーズで喜びを表現した。「政治は結果。結果を出す。政治を前に進める。その責任を担わせていただきたい」と力を込めた。

 テレビの開票速報開始直後の午後八時すぎに当選確実が伝えられると、事務所には詰め掛けた支持者のどよめきに続き、拍手と「オォー」「やった」などの歓声が響いた。

 学習塾経営の教育事業に八年間携わるなかで課題の数々が見えてきた。大きな志を持てず、忍耐力がなく、将来の夢を安定した職業ばかりに求める子どもたち。そして、日本の教育水準の低下に対する懸念も。「教育の再生」が立候補の大きな動機の一つだった。

 街頭活動中、子どもたちに握手したり声を掛けたりすることが励みになった。選挙カーに手を振ってくれる子もいた。「この子らのために頑張らなくては、と思った」。携帯電話の長男(5つ)と長女(1つ)の写真も支えになった。

 選挙戦で訴えてきた教育の再生に向け「歴史教育、道徳教育などに踏み込み、現場の経験や声をどんどん発言し、主張していきたい」と意気込んだ。

 悲願の議席を勝ち取った自民。選対本部長の家森茂樹県連幹事長は「これからが正念場。結果を出し、雰囲気だけではなく、国民からの本当の信頼を取り戻す」と引き締めた。

 (梅田歳晴)