中日新聞プラス
中日新聞 chunichi web
文字サイズ
滋賀

各陣営が暑さ対策 水分補給、タオルなど

暑さの中、候補者のクールダウンにとクーラーボックスから冷やしたタオルを取り出す陣営関係者=県内で

写真

 真夏の参院選。滋賀選挙区では四人が熱戦を繰り広げているが、公示翌日の五日以降、県内九カ所の全観測地点で連日、気温が三〇度を超え、暑さとの戦いにもなっている。「街頭演説で人が集まらない」などの悩みも。各陣営は候補者の水分補給や体調管理に気を使いながら二十一日の投開票日までの“完走”を目指す。

 「気分が悪くなったら言ってください。私らでも倒れることがありますから」。六日昼すぎのJR草津駅前で雑踏警備の警察官が聴衆に呼び掛けた。県入りした安倍晋三首相を一目、という人たち。自民新人二之湯武史さん(36)には公示日以降、首相をはじめ党幹部や閣僚らが続々と応援に訪れ、街頭に立つ機会が一層増える。

 聴衆を心配し「応援弁士の街頭演説は可能な限り、暑い時間を避けるよう努力している」と陣営の担当者。「暑さには強い」という二之湯さん本人は白を基調にした軽装で県内を回り、小まめな水分補給を心掛けている。

 十二日の東近江市内。「暑い中ですが元気いっぱい頑張っているところです」と共産新人坪田五久男さん(54)は声を張り上げた。「暑さには慣れた」と真っ黒に日焼けした顔で語るが、聴衆はまばら。「暑さで聴衆集めに苦慮している」(陣営)。

 坪田さんも「人が多いほうが話しがいがあるのは確か」と言うが、暑さ対策も兼ねて毎日午後の二時間程度は選挙カーからの呼び掛けを中心にしている。選挙カーには二台のクーラーボックスが積まれ、水分補給を徹底。冷たいタオルで首を冷やすなど熱中症対策には余念がない。

 民主現職徳永久志さん(50)の陣営でも、事務所の冷凍庫で冷やしたタオルを選挙カーに積んだクーラーボックスに常備。演説後に汗をぬぐいクールダウンしている。徳永さんが立ち寄る各地域の事務所に飲料水や氷も備えている。

 街頭演説も各地で実施しているが、やはり木陰がないような場所では人が集まりにくいという。暑さで外に出ない住民向けに、演説が聞こえる範囲の周辺のマンションや集合住宅などに、候補者や党のビラを一斉に配布するなど、酷暑のなかでも多くの主張を知ってもらえるよう工夫を凝らす。

 彦根地方気象台によると、大津市や東近江市は気温が上がりやすく、七日から四〜五日連続で、猛暑日を記録した。今後一週間は大気の状態が不安定になるため、多少気温は下がるが、地域によっては真夏日が続く予想。気象台は「屋外で活動する場合は小まめに塩分と水分を摂取し、直射日光を避けて」と呼び掛けている。

(参院選取材班)