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滋賀

手応え評価も「限界ある」 初のネット選挙で各陣営

端末を使い演説会の様子を撮影する関係者=大津市で

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 解禁されたばかりのインターネットを利用した選挙運動。参院滋賀選挙区の立候補者たちも、演説会の多元中継のほかブログ、ツイッターを使ってそれぞれに取り組み「発信力は高まった」などと手応えも感じている様子だ。同選挙区には届け出順に、自民新人二之湯武史さん(36)、共産新人坪田五久男さん(54)、民主現職徳永久志さん(50)、諸派新人荒川雅司さん(38)の4人が立候補している。

■ネット演説会

 「ほかの会場から、激励の言葉をいただきます」。六日夜、湖南市内の徳永さんの個人演説会場。司会者の男性が会場に設けられたウェブカメラに向かって話し掛けた。

 ネット回線で結んだ三会場と多元中継する初の試み。スクリーンには全会場の様子が映し出されており、少し時間を置いて「候補は最後まで身体に気を付けて県内を走り回って」「(演説の)オチもみんなで笑いました」と励ましが届いた。

 最後に四会場で一斉に頑張ろう三唱。湖南会場にいた竜王町の男性(63)は「他の会場の意気込みが伝わった」と結束を感じ取った様子。演説会は動画で生放送もされ現在も配信されている。

■反応は確かに

 「首相の演説を聞き、候補者の政策も気になってブログを見た」。

 安倍晋三首相が県内入りした六日、二之湯さんの事務所に激励の電話が入った。候補者の情報や動向について即座に確認してもらえる便利さ。「反応はある」。陣営はネット発信に一定の評価をする。

 二之湯さんのホームページやブログのアクセス数は四日の公示後から増えている。公示前は二百ほどだったが、六日に安倍首相が県内入りすると約二千に上昇した。陣営は街頭演説の風景をネット上に動画で公開するなど今後も取り組みを続ける方針だ。

 ただ課題も感じる。動画撮影や編集をしたりするには人員が必要で「限界もある」と悩ましさも語る。

■ツイート連発

 「電車を待っていたら『二之湯さんと対決やね』と声を掛けられた」。坪田さんはツイッターで一日に十回ほどもつぶやく。

 「僕のことを知ってもらえるし、演説の場所も告知できる。草津市や大津市は若者が多いが、農村部に比べると直接対話は難しい。今回は特に若い人に訴えたいのでネットは重要なツール」と、発信力向上を感じている。

 だが酷暑の六日は午前十時前のつぶやき後、翌朝までパッタリと途絶えさせてしまった。「疲れてしまったので」と坪田さんは一人でつぶやきつづける苦労も隠さない。本人以外に陣営に一人、専門のホームページ更新担当者は配置している。

(参院選取材班)