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熱く最後のお願い

選挙戦最終日、集まった支持者らを前に頭を下げる候補者(手前)=20日午後7時56分、名古屋市内で

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 真夏の参院選は二十日で、十七日間の選挙戦を終えた。東海三県の候補者たちは、一人でも多くの有権者に訴えを聞いてもらおうと、最終日も、それぞれ日焼けした顔で街へと繰り出した。十人が立候補した全国屈指の激戦区・愛知や民主が議席死守を狙う三重などで、自党の主張や他党批判、ひたすら「お願い」の連呼を繰り広げた。有権者に思いは届いたのか。二十一日の投開票で、その答えは出る。

◆み・共・維が3番手争い 愛知

 愛知選挙区(改選数三)では、候補者が入れ代わり立ち代わりで栄や名古屋駅前などの繁華街に立った。し烈な「三番手争い」を繰り広げるみんなの党、共産党、日本維新の会の候補からは、ライバルを意識した発言が飛び交った。

 名古屋市の金山駅前に立った薬師寺道代さん(みんな新)は「業界団体や労働組合に頼った選挙がどれだけ日本の未来を迷走させるのか」と既成政党を批判。返す刀で「反対反対と叫んでいるような野党と私たちを一緒にしないでほしい」とけん制した。

 同じく金山駅前でマイクを握った本村伸子さん(共産新)は「安倍政権のアベノミクスで暮らしは良くなっていない」と自民との対決姿勢を強調した。「自民、維新、みんなの党は、世界に誇る平和憲法を変えようとしている」と第三極にも矛先を向けた。

 近藤浩さん(維新新)は、午後八時前から近鉄名古屋駅前で最後の演説。

 選挙カーの上で「厳しい、大変な選挙。みなさまの一票が必要です」と訴え、深々と頭を下げた。運動員もマイクを握り、「一票が、一票が、一票が」と繰り返した後に「命運を分けます」と呼び掛けた。

 安定した戦いをしている酒井庸行さん(自民新)と大塚耕平さん(民主現)は、景気対策などを訴えた。

◆自・民、激しく舌戦 三重

 民主系が五連勝中の三重選挙区(改選数一)。松阪市で開いた高橋千秋さん(民主現)の街頭演説には、蓮舫元行政刷新担当相が公示後二回目の三重入り。「借金頼み、公共工事頼みの自民に三重のたった一つの議席を渡して良いのか」とまくしたてた。

 勢いそのままにマイクを握った高橋さんは「再び公共工事の名の下で無駄な投資を続けるのか。借金の連帯保証人は子どもたちだ」と、自民への対決姿勢を前面に出した。

 対する吉川有美さん(自民新)は、出身地の桑名市などを街宣。「日本で三重だけが違う方向に流れてはいけない」と全国的に優勢が伝えられる自民の看板をアピール。県北部は民主が地盤とすることを意識し「本当に厳しい戦い。あと一押しのお力を」と、買い物客らに握手を求めた。

 党広報本部長の小池百合子衆院議員も選挙カーで同行。「まさに横一線の戦い。気を抜いた方が負ける。新しい女性の旗手を、国政に送って」と訴えた。

◆「社会保障」「景気回復を」 岐阜

 岐阜選挙区(改選数一)の吉田里江さん(民主新)は、岐阜市のスーパー前で「自公政権は社会保障改革を先送りしている。私は子育て世代や若者の代弁者になる」と繰り返し、与党との違いを強調した。大野泰正さん(自民新)は、岐阜市の住宅街などを選挙カーで巡り「景気回復の実感を皆さんに届けられないのは、野党が参院で『決める政治』を妨げているせいだ」と繰り返し、衆参のねじれ解消を訴えた。