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主張、有権者の期待とねじれ

 舌戦の火ぶたが切られた参院選。初日から候補者らが街頭で声をからしたが、有権者からは、期待していた訴えや政策を聞くことができなかったことに不満の声が漏れた。

 岐阜市の県庁近くで自民新人の第一声に耳を傾けた土地家屋調査士、佐藤孝広さん(52)=岐阜県御嵩町=の関心は景気対策。安倍首相が放った「三本の矢」の効果が、地元に届いた感覚はない。

 「ニッポンを取り戻す」と、安倍首相の決めぜりふを絶叫した候補者だが、具体的な政策には全く触れずじまい。「景気対策でも税制優遇でもいい。庶民が幸せを感じられるひと言が欲しかった」と注文を付けた。

 「中小企業対策への考えを聞きたかった」。愛知県豊橋市のJR豊橋駅前で、民主現職の演説を聞いた会社員、大谷純一さん(32)=愛知県豊川市=は不満を漏らした。アベノミクスで大企業の業績が上がっても自分には実感がない。ただ「農業や自営業の人も苦労しているから、企業対策だけを語るとバランスが取れなくなるのでは」と理解を示した。

 「一番興味のある憲法問題に触れなかったが、第一声だからこんなものだろう」。津駅前で民主現職の第一声を聞いた津市の無職村林知行さん(77)は言う。「戦争を経験したから、憲法改正は絶対に反対。これからの選挙戦で聞かせてほしい」と期待を寄せた。

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