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河村氏、「みんな」を警戒 「名古屋を分割」と

 7月の参院選愛知選挙区(改選数3)に候補を擁立する減税日本代表の河村たかし名古屋市長が、議席を争うみんなの党への批判を強めている。みんなの党が、名古屋市を解体して複数の特別区に再編しようとしているとして、「名古屋を分割させるな」と力説する。ただ、みんなの党を含む他党は「今回の選挙の争点ではない」と冷ややかだ。

 名古屋市内で二十二日にあった減税日本新人の事務所開きで河村市長は、みんなの党を名指しし「名古屋を分割しようとする政党(の公認候補)を当選させてはいけない」と批判。新人の公約にも「地域競争力を弱める名古屋市の解体には断固反対」と記した。

 ただ、みんなの党がこの案を示したのは昨年二月。当時も河村市長は批判したが、今になって再び持ち出すのは、参院選でみんなの党への警戒感があるからとみられる。実際に、二十三日に投開票された東京都議選でも議席を伸ばした。

 みんなの党側は、名古屋市を特別区に再編する持論は維持しつつ、積極的に反論するつもりはない。

 鈴木丈章県広域支部長は、河村市長と大村秀章愛知県知事が「中京都構想」を掲げ、「愛知と名古屋を合体する」と唱えながら、県や市の行政組織をどう再編するかに踏み込もうとしない点を指摘。「具体論を持たない河村市長は、論争の相手ではない。選挙目当ての批判は慎んでほしい」と突き放す。

 政権与党の経済政策をアピールする自民党県連幹部は「大都市制度論は争点ではない」と淡々と語る。民主、共産、社民、みどりの風、日本維新の会も愛知に候補を擁立するが、与党批判に力を入れており、河村市長が仕掛ける論争に加わる気配はない。