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共産 追い風に期待 都議選で明暗 民主、維新は危機感

 参院選の前哨戦となる東京都議選で、野党では共産党が躍進し、東海地方の共産陣営には追い風への期待感が高まっている。一方、逆風が続く民主党や、橋下徹共同代表の従軍慰安婦をめぐる発言で失速した日本維新の会は危機感をあらわにした。

 共産は都議選で十七議席を獲得し、改選前の八議席から倍増させた。党愛知県委員会の柏木啓韶(ひろあき)書記長は「党への注目度が上がり、参院選はチャンスだ」と意気込む。一九九八年以来の愛知選挙区(改選数三)での議席獲得に向け、自民批判層の受け皿をアピールして支持拡大を目指す。

 党岐阜県委の松岡清委員長も「これほど伸びるとは」と驚く。「共産は良いことを言うが、実際は議席を取れないと思って他党に投票してきた有権者は多い。いい結果が出て、参院選の雰囲気は変わる」と手応えを強調する。党三重県委の大嶽隆司委員長も「ぶれずに訴えてきた姿勢が評価された」と久々の躍進を喜んだ。

 一方、同じ野党でも惨敗した民主と維新には、重苦しい雰囲気が広がる。

 三重選挙区(改選数一)で四選を目指す民主現職の高橋千秋さんは「三重が民主の牙城だという自覚でやっている。実績と経験を訴えるしかない」と危機感を強調する。

 同選挙区に出馬する維新の新人深尾浩紹(ひろつぐ)さん(50)は「都議選は投票率が低く、組織力で当落が決まったので、維新には厳しい結果だった」と話した。

 維新国会議員団の藤井孝男選対委員長は「都議選で敗北した政党は、直後の参院選でいい結果を出していない。正念場になる」と悲壮感を漂わせた。

 愛知県の大村秀章知事は二十四日の記者会見で「都議選は投票率が下がり、組織力のある政党が勝った。参院選でも投票率を上げるのは難しく、組織基盤を持つ自民、公明、共産が善戦するのではないか」と分析した。