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民進・山尾氏VS自民・稲田氏 口撃、長野の陣

2016年7月4日

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 参院選ラストサンデーとなった三日、候補者たちは猛暑の各地で、熱く訴えた。改選数が一に減り、野党統一候補と自民が激突する長野選挙区には、民進の山尾志桜里、自民の稲田朋美両政調会長が駆けつけ、攻撃し合った。

 山尾さんは正午前、JR長野駅前で開かれた民進新人の杉尾秀哉さん(58)=共産、社民推薦=の街頭演説に参加。政敵の名を挙げ「稲田政調会長は憲法九条を変えたいと明言している。参院選は、戦後の平和のバトンをつなげるか、重要な選挙だ」と訴えた。

 山尾さんは、善光寺周辺であった夏祭り会場にも足を延ばし、アベノミクス批判を繰り広げた。

 杉尾陣営は、野党支持層を固めるのはもちろん、支持なし層への食い込みが勝利に不可欠とみる。六日に民進の岡田克也代表と共産の志位和夫委員長、社民の又市征治幹事長が長野駅前で勢ぞろいし、ラストスパートをかける。

 午後、伊那市であった自民現職の若林健太さん(52)=公明推薦=の集会では、稲田さんが攻撃。NHK番組での共産議員の失言を引き合いに「防衛費を『人を殺すための予算』と発言した共産議員を、民進の政調会長(山尾さん)は黙認した。票が欲しいだけで共産と組み、自公と対峙(たいじ)する相手には負けられない」。

 若林陣営はミニ集会を重ね、票固めを進める。下村博文党選対副委員長が頻繁に駆けつけ、安倍晋三首相も五日、この参院選で三度目となる長野入りをする。

 三重選挙区(改選数一)では、四日市市であった民進現職の街宣に、全国三十二の改選数一人区で野党共闘を後押しした市民連合や若者組織のメンバーらが参加。市民ら二千人(主催者発表)を集めた。

 市民連合の中心メンバー、佐藤学・学習院大教授は「市民の動きが野党共闘を実現した。この新しい政治の流れを止めてはいけない」と語った。

 地元三重の勝敗に進退をかけた民進・岡田代表の発言もあり、自民は安倍首相ら幹部が連日、三重入りし、攻勢を掛ける。佐藤教授は「三重選挙区での当否が、改憲への分かれ道になるからだ」と述べた。

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