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センキョ割使ってね 投票で料金お得、若者にアピール

2016年7月2日

「センキョ割」のチラシを街頭で配る高校生=横浜市西区で

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 参院選で投票すれば、飲食店や美容室で料金の割引などが受けられる−。そんなサービスが各地に広がっている。政治への関心が低いとされる若い世代に興味を持ってもらう目的で始まった。「センキョ割」と銘打って企画した会社は「投票するのが当たり前という社会文化になってほしい」と期待している。

 「選挙でお得な夏が来ます」「店で割引が受けられますよ」。公示後初の日曜日だった六月二十六日、強い日差しの中、高校生や十代の大学生がJR横浜駅西口で行き交う人々にセンキョ割をPRするチラシを配った。

 制服姿で参加した高校三年の甲斐愛理さん=神奈川県藤沢市=は十七歳。「今回投票できなくて残念だけど、同世代が一歩踏み出すきっかけになれば」と汗を拭いながら笑顔で語った。

 センキョ割はPR会社「ワカゾウ」(東京)が、二〇一二年十二月の衆院選時にさいたま市内の四店舗で行ったのが始まり。同様の取り組みは過去にも東京の商店街などであったが、同社の目標は全国展開。その後の国政選挙や統一地方選でも実施し、今回は北海道や茨城、愛知、島根、徳島など各県の有志が地元の飲食店や美容室などに働き掛け、三百店以上から協賛を得た。

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 サービスを受けるには、自治体が発行する投票済証明書や投票所の看板と自身の身分証などが一緒に写った写真を各店舗で提示。飲み物やデザートなどが無料で提供されたり、料金が割り引かれたりする。期間は原則、七月十日の投票締め切り後から二週間。

 公平性を担保するため、候補者の親族や後援会役員が経営に関わる店舗は参加できないなどのルールを設定した。センキョ割という言葉も商標登録。無料で使えるが、ルールに従わない場合は使用を認めない。

 ワカゾウの佐藤章太郎社長(43)は「投票をクリスマスやバレンタインのような日常のイベントにしたい。投票して手応えや反省を繰り返すことで有権者自身が鍛えられ、政治へのチェック機能が生まれるはずだ」と話している。

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