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アベノミクス9党首が論戦 参院選きょう公示

2016年6月22日

 第二十四回参院選が二十二日公示され、七月十日の投開票日に向けた論戦が始まる。二十一日には与野党の九党首が東京都内で開かれた党首討論会(日本記者クラブ主催)で、安倍政権が進めるアベノミクスの是非を中心に論戦を交わした。自民党総裁の安倍晋三首相は雇用増や税収の改善など成果を強調。民進、共産、社民、生活の野党四党は格差を拡大させたと批判した。

 首相は、高校生や大学生の就職率が高い水準になったとして「政治に求められているのは、若い人が就職できるようにすることだ。その成果を出してきた」と説明。「デフレから脱却して経済を成長させ、税収を増やしていくことこそが社会保障の安定財源を確保することにつながる」と述べた。

 首相は、消費税率10%への引き上げを二〇一九年十月まで再延期したことについては「公約違反と言われても仕方がない」と明言。当初予定していた社会保障政策のうち実施できないものがあると認めた。

 公明党の山口那津男代表は「デフレ脱却をさらに進め、その実感を地方や中小企業、家計へと国の隅々まで届ける」と訴えた。

 これに対し、民進党の岡田克也代表は、アベノミクスについて「行き詰まっている。一人一人が豊かになっていない。安心して生活できない」と指摘した。

 共産党の志位和夫委員長は「国民生活の破壊、格差と貧困を是正する」と強調。社民党の吉田忠智党首、生活の党の小沢一郎共同代表は格差解消を訴えた。

 首相は、参院選で改憲の争点化を避けているとの批判に関し「争点にしないとは言っていない。自民党は結党以来、憲法改正を掲げてきた」と反論した。

 勝敗ラインとして、首相は改選過半数を目指す考えを示しているが「決して低い目標ではない。目標を定めた以上、全力を尽くす。それには責任が伴う」と明言した。

 討論会には、おおさか維新の会の片山虎之助共同代表、日本のこころを大切にする党の中山恭子代表、新党改革の荒井広幸代表も参加した。

 参院選は改選百二十一議席を争う。約三百九十人が立候補を予定。国政選挙で初めて十八、十九歳も投票できる。

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