全国

高齢者も働き支える側に 元厚労相・坂口力氏

2016年6月17日

 人口流出が続く地方では多くの高齢者が、どうすれば若者に住んでもらえるか頭を悩ましている。自分たちのことばかりを考えて投票していない。投票者数に差があっても、高齢者に偏った政治との指摘は当てはまらないのではないか。

 現在の高齢者は、たくさんの子どもを育ててきた世代だ。だからこそ、手厚い年金給付を受けられる。少子高齢化が深刻化する中で、私が厚生労働相だった二〇〇四年には「年金100年安心プラン」をつくった。受け取る金額に差はあっても、将来世代も含めて十分な給付を受けられる。

 子どもが減れば将来の社会保障の支え手も減る。フランスのように出生率を二・〇まで引き上げることは可能で、若者世代の子育て支援を充実させるべきだ。

 元気に働く高齢者を増やすのも重要だ。一人の高齢者を支える現役世代の人数は一〇年は二・六人だったが、五〇年には一・二人まで減る。働く高齢者を現在の二割から四割に増やせば、五〇年でも一人の高齢者を支える人数が二・六人まで増える。そうすれば働く高齢者が社会保障を支える側に回ることができる。

 <さかぐち・ちから> 三重県立大(現三重大)医学部卒。72年衆院議員(11期)。01〜04年に厚生労働大臣。現在は東京医科大特任教授、公明党特別顧問。津市出身。82歳。

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