全国

負担押しつけ、若者自覚を 中部圏社会経済研究所・島沢諭氏

2016年6月17日

 少子高齢化に高齢者の投票率の高さが加わって、高齢者の政治的な存在感は大きい。その結果、高齢者に有利な政治が行われる「シルバー民主主義」の様相が強まっている。高齢者は現時点で増税をして自分たちが税金を取られるよりも、国債を発行して若者たちに将来にわたって借金を返してもらった方が有利だ。

 一九九〇年以降に生じた国の借金の四割は社会保障が原因で、その金額は二百五十兆円に上る。そもそも高齢者が国民の十人に一人しかいなかった時代にできた制度が、高齢者が四人に一人を占めるようになった今でも全般的に維持されているのは政治の怠慢だ。

 一方、現実には選挙を棄権する若者が多く、高齢者に偏重した政治を許容していると言われても仕方ない。若者には投票に行かないことで自分たちにどんどん負担が押しつけられている現状を自覚してほしい。

 若者の声を政治に反映させるには、例えば参院の性格を変えるのも一案だ。参院議員の定数を若者、中年、老年の三つの世代ごとに配分し、価値観が異なる各世代の代表を国会に送り込むやり方があるだろう。

 <しまさわ・まなぶ> 東大経済学部卒。94年経済企画庁(現内閣府)入庁。01年退官。15年4月から中部圏社会経済研究所経済分析・応用チームリーダー。富山県魚津市出身。46歳。

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