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シールズ解散へ 18歳の一歩、社会に勇気

2016年6月10日

 集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法の成立に抗議して国会前のデモなどを実施してきた「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」は七月十日投開票の参院選を区切りに解散することを決めている。参院選を前に、中心メンバーの奥田愛基(あき)さん(23)に若者への思いを聞いた。

 −十八歳から投票できる最初の国政選挙。この機会をどう生かしてもらいたいか。

 「選挙に行っても、全体の結果は変わらないと思う若者もいると思う。確かに『今の社会の混迷はあなたたち若者が変えられる』というのは、押し付けだし、うそ。でも十八歳が動くことで、社会全体を勇気づけることはできる。投票に行くだけでなく、選挙にかかわってほしい」

 −活動を通じ、社会が動く手応えを感じたか。

 「最初は全く相手にされなかったけれど、政治にかかわらないと社会は回っていかないよねという空気ができてきた。自分だけがよければいいと思う時があっても、やっぱり社会のことも大事だよねという感覚も、普通にあってもいいんじゃないかと思う」

 −今後のシールズの活動は。

 「参院選でいったん区切りをつける。メンバーは大学を卒業したり、就職したりするから」

 −本当に?

 「解散です」

 −あと一カ月。

 「シールズという名前はなくなるけれど、日本でデモがゼロになるわけでも、選挙がなくなるわけでもない。シールズのデモのノウハウが受け継がれ、選挙のあり方が変わるきっかけを残せたらいい」

 −選挙をどう変えて、若い有権者はどう参加すればいいか。

 「選挙は定期的にやってくる。だったら『お客さん』にならずに、君のやりたいスタイルで選挙にかかわったらいいよと伝えたい。昨年、動いた人がいっぱいいたから政治も変わるかなと思ったが、安保法廃止法案は審議されず、安保法制を採決した参院の議事録問題の追及も進まなかった。選挙に参加して、政治のカルチャー(文化)を変えていきたい」

 <おくだ・あき> 1992年、福岡県生まれ。明治学院大在学中の2015年5月に「SEALDs」を結成し、安保法制に反対するデモなどを主導。同年設立した民間シンクタンク「Re:DEMOS(リデモス)」の代表理事も務める。現在は大学院生。

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