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参院選与党勝敗ラインは? 三つの「過半数」整理

2016年6月7日

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 安倍晋三首相は七月の参院選の獲得議席目標を、自民、公明の与党で「改選議席の過半数」と明言した。これまでは「与党で過半数」としていた。自民党内には「単独過半数」を目指すとの声もある。三つの「過半数」を整理した。

■与党で過半数 

 最もハードルが低いのは与党で過半数だ。参院定数は二四二で、半数の百二十一議席が三年ごとの選挙で入れ替わる。今回選挙がない「非改選」は自民六五、公明一一の計七十六議席。あと四十六議席で過半数の百二十二議席となる。今回選挙となる「改選」の自民五〇、公明九の計五十九議席から十三減らしても達成できる計算だ。二〇一三年の前回参院選で自公が得た計七十六議席より三十議席少なくてもよい。

■与党で改選過半数

 公明党の山口那津男代表は六日の政府与党連絡会議で「改選議席の過半数獲得は当然の目標だ」と首相に同調した。自公で計六十一議席を確保できれば目標は達成される。「与党で過半数」より十五議席多い。改選される与党の計五十九議席に二つ上乗せする必要がある。ただ、前回の計七十六議席と比べれば十五少ない。

■単独過半数 

 麻生太郎副総理兼財務相は五月の派閥会合で「必ず単独過半数を収める」と述べた。三つの「過半数」で最もハードルが高い。

 二十七年ぶりの自民単独過半数には五十七議席必要だ。公明党が十議席前後取るとすれば、与党で六十七議席前後を得る計算になる。改選過半数の与党合計より六議席ほど多い。

 自民党の獲得議席は〇七年三七、一〇年五一、一三年六五。今回は三十二の全一人区で野党共闘が実現した。単独過半数は容易ではない。

■改憲発議 

 首相が目指す改憲発議には、衆参とも三分の二(参院は百六十二議席)が必要だ。首相は一月に「改憲を考えている責任感の強い人たちと三分の二を構成したい」と話した。自公と、改憲に前向きなおおさか維新、日本のこころの非改選は計八十四議席。四党であと七十八議席を獲得しないといけない。

 (篠ケ瀬祐司、関口克己)

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