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与党「選挙だけ協力」、野党「政策広く一致」

2016年6月6日

 参院選の日程が二十二日公示、七月十日投開票に正式決定してから初の日曜となった五日、与野党幹部は街頭演説などで支持を訴え、舌戦を本格化させた。

 自民党の谷垣禎一幹事長は東京都内で街頭演説し、消費税増税の再延期について「世界経済を見たとき、いろんな不安がある。まだ(国内も)消費に力が入ってこない。安倍晋三首相の決断を了承して新しい展開があった」と説明。野党が安全保障関連法の廃止を求めていることには「米国と協力して日本の平和を守る原則は、民進党も承知していたはずだが、共産党に引っ張られ戦争法と言い募っている」と批判した。

 公明党の山口那津男代表は名古屋市内で「『戦争法に反対』と百回叫ぶだけでは何も変わらない」と、国際平和の構築に安保法は不可欠だと強調。野党共闘については「選挙の時だけ統一候補を出そうという取り組みは野合と言わざるを得ない」と批判した。

 民進、共産、社民の三野党幹部は市民団体が国会前で開いた集会に参加。市民らの後押しで三党に生活の党を合わせた野党四党の共闘が進み、政策面の一致も広がったと報告した。

 民進党の枝野幸男幹事長は「全ての一人区で安倍政治と一騎打ちで戦う構造をつくることができた。市民とともに安倍自民党を退陣に追い込もう」と呼び掛け。その上で「安倍政権は改憲の争点隠しに走っている。安保法制や憲法以外で投票先を決める人を動かさなければいけない」と、改憲阻止を参院選の主要争点に据える考えを示した。

 共産党の山下芳生副委員長は「野党共闘の中身が前進している。格差と貧困の拡大是正や改憲反対など安保法廃止以外に政策の一致が広がっている。『野合』呼ばわりされるいわれはない」と強調した。

 社民党の吉田忠智党首は「多くの国民が安倍政権の進める政策をよいとは思っていないが、内閣支持率は一定水準を維持している。このねじれを解消するのが野党の仕事だ」と述べた。

 おおさか維新の会の松井一郎代表は神戸市で記者団に「安保法撤回なんて無責任なことは言わない」と語った。生活の党の山本太郎共同代表はNHK番組で「九条に集団的自衛権行使を認めないという項目を加筆したい」と主張した。

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