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首相、9条改憲に意欲 参院選で勢力確保目指す

2016年4月30日

 安倍晋三首相は二十九日放送の日本テレビ番組に出演し、憲法九条改正に意欲を示した。「これからもずっと後回しにしていいのか。思考停止している政治家、政党の皆さんに真剣に考えてもらいたい」と述べた。夏の参院選では、野党も含む憲法改正に賛同する勢力で改憲の国会発議に必要な定数の三分の二以上の議席確保を目指す考えも重ねて示した。憲法改正が参院選の争点となるのは必至。番組は二十八日に収録された。

 野党内の改憲派にも秋波を送ることで、参院選に向けて進む野党共闘の強化を阻みたい狙いがあるとみられる。

 九条に関し「自衛隊は日本人の命や幸せな暮らしを守るために命を懸けてくれる組織だ。その皆さんに対し、憲法学者の七割が憲法違反だと言っている状況のままでいいのか」と指摘。参院定数の三分の二以上の議席獲得に向け「与党以外の政党あるいは個人(議員)をいかに集めることができるかどうかということではないか」と、改憲勢力の拡大を目指す意向を明らかにした。

 憲法改正について「もっと(衆参両院の)憲法審査会で活発な議論をすべきだ。指一本触れてはならないという考え方はおかしい。それはある意味、今を生きる政治家として責任を放棄していることではないか」と主張。同時に「国民の皆さんが憲法をどう考えるかについて、まだ一票を投じるチャンスが与えられていない」と強調した。

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