滋賀

清き一票、タクシー送迎 東近江市選管、無料で

2016年7月6日

 参院選の投開票が行われる十日、東近江市選挙管理委員会は、交通手段がなく投票所まで足を運びにくい市内の有権者をタクシーで無料送迎する。県内初の取り組みで、高齢者や体に障害がある人などに利用してもらい、投票率向上につなげるのが狙いだ。

 市選管によると、中山間地の高齢者や介護が必要な人などに対象を区切って送迎するサービスは他県でもあるが、自治体全域で実質的に誰でも無料で利用できる形態は珍しい。

 東近江市では、有権者が市内の各地区ごとに指定されたタクシー会社に電話をして送迎を申し込むと、自宅と投票所を無料で往復してもらえる仕組み。送迎は申し込み順で、証明書などを提示する必要はない。

 市選管が地元のタクシー四社に委託し、計二十七台を走らせる。有権者には選挙公報とともに指定業者の電話番号が書かれた案内チラシを配布した。費用は約百万円を見込み、国の選挙委託金で賄う。

 市内では今回の参院選で、百二カ所あった投票区が五十三カ所に半減される。

 市選管によると、合併前の市町で投票所の広さやバリアフリー設備の有無が異なっていたため、平準化するのが主な目的と説明する。だが、有権者によっては投票所が遠くなる場合もあるため、送迎タクシーを企画した。

 市選管職員は「送迎タクシーに加え、近隣の方の車に乗せてもらったり、期日前投票を利用したりして、ぜひ投票に行ってほしい」と呼び掛けている。

 東近江市の六月二十一日現在の登録有権者数は九万三千十七人。市内の国政選挙投票率は低下傾向で、二〇一三年参院選では49・34%と五割を切っている。

 無料送迎の申し込みは十日午前八時半から午後五時半まで。前日までの予約は不可。指定タクシーの電話番号はチラシのほか、市ホームページでも閲覧できる。(問)市選管=0748(20)3866

 (杉浦正至)

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