長野

<主な候補者こう考える>(3) TPP・観光

2016年7月3日

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 十日に投開票される参院選長野選挙区(改選数一)の主な候補者に、環太平洋連携協定(TPP)の賛否と信州の観光振興に向けた考えを聞いた。

 民進新人の杉尾秀哉さん(58)は「TPPに反対する」と答えた。「農業や医療を犠牲にして他業態に集中させることになるが、国全体にとって本当にプラスになるのか疑問だ」と指摘。今後の農業振興策は「若い人が就農し生活を営めるようにする。農業専業の『プロの農家』を重点的に支援する政策が必要だ」と訴える。

 自民現職の若林健太さん(52)は「TPPに賛成する」と回答した。「地域産業の成長の契機になりうる」と説明する一方で、「県内産業への影響を踏まえ、品目別に十分な対策を講じなければならない」と強調。今後の振興策は「生産基盤の強化と輸出の支援、中山間地域の振興などに積極的に取り組む」とした。

 観光振興では杉尾さんは「他の県民や外国人に魅力や価値のある地元素材なのに、長野県民自身が気付いていないものが多いのではないか」と県外出身者の目で分析。「別の視点を生かし、新たな魅力や価値の情報発信や宣伝、観光地の整備をするべきだ」と述べる。

 若林さんは「山間地で観光地があちこちに離れている県内は、目的地までのアクセスの向上や通信環境の整備が望まれる」と指摘。外国人観光客向けには「両替所や免税店の設置もできるだろう」と提案した。「県と各自治体の一体的な観光戦略を支援する」と強調する。

 長野選挙区に立候補している諸派新人の及川幸久さん(56)は「TPPを活用し、信州リンゴなど農産物を輸出して世界ブランドにする」と訴える。 =終わり

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 中部六県の立候補者全員のアンケート「票ナビ」の回答は六月二十五日付朝刊に掲載した。中日新聞ホームページの特設サイト「参院選2016」でも閲覧できる。

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