長野

<18歳選挙権を聞く>(4) 県選管委員長 深沢賢一郎さん(77)

2016年6月10日

◆政治の活動は楽しい

 −投票率アップを目指して、高校などで模擬投票を実施してきました。成果はいかがでしょうか

 「模擬」とはいえ、高校生が実際に投票を体験したことで、選挙そのものへの不安の解消につながったと感じています。投票によって地域の代表者を選ぶ、というプロセスを学んで、政治への関心が高まることを期待します

 −制度改正で十八歳からの政治活動が解禁されました。留意している点はありますか

 飯田の高校生が、新しく有権者となる十八歳の投票率100%を目指して活動していると聞きます。若者の自発的な活動であり、歓迎しています。ただ、政治活動や選挙運動にはルールがあり、場合によっては公選法違反になるケースも出てきます

 市選管や学校、保護者が若者たちの行動を見守り、時には必要な助言をお願いしたいと考えます。せっかくの意欲を摘むことがないようにしてほしいです。法的に微妙だったり、困ったことがあれば、いつでも県選管に問い合わせをしてください

 −近年、懸念されている若者の低投票率に関してどのように考えてますか

 私が県議選で初当選した一九七九年の投票率は80%を超えていました。戦後、新しい社会をつくろうと希望にあふれていた大人がこぞって投票しました。当時は大家族で若者も両親や祖父母に連れてもらって、投票したものです。高度成長期以降、核家族化が進み、良き伝統が途切れたのは残念です

 法改正で参院選から投票所に子どもを同伴することが可能になります。大人たちが子どもに選挙の仕組みを伝え、関心が広がればいいと思います

 飯田の高校生が計画している「投票率100%活動」など、政治に関わる活動は楽しいものです。私もサラリーマンから議員になりましたが、日常的に地域に関われる政治の仕事は楽しかった。投票率を上げようと活動したり、特定の候補を応援することは、社会と関わる絶好の機会と言えます

 県内の選管も十八歳、十九歳に向けて高校で投開票日を知らせるチラシを配ったり、駅などに横断幕を掲げます。きっかけは何でもいい。ぜひ、投票に行ってほしいと思います

 <ふかさわ・けんいちろう> 1938年、松本市出身。79年に県議に初当選し4期務める。この間、県監査委員などを歴任。2004年から県選管委員を務め、12年に委員長に就任した。

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