長野

自民と野党、激戦の構図 夏の参院選

2016年4月26日

改選「1」に減、無風状態一変

 任期満了まで三カ月となった夏の参院選で、今回から改選数が「二」から「一」に減る長野選挙区は、現時点で二陣営が出馬の意向を示している。候補者を取り下げた共産党と、社民党が民進党公認の候補を支援する野党共闘が実現しており、自民党公認候補との激戦が予想される。

 長野選挙区は、補選を除き、過去六回連続で自民と旧民主が議席を分け合ってきた。しかし、改選数一となる今回から、この「無風状態」は一変する。

 自民は再選を目指す現職若林健太氏(52)を擁立する。陣営は「減員区であり、相手陣営は野党共闘が実現した。厳しい戦いだ」と気を引き締める。二〇一四年の衆院選での自民の比例得票数は、連立を組む公明党と合わせて三十四万票ほど。野党共闘する旧民主、共産、社民の合計四十万票強には大きく届かない。

 中国経済の減速などの要因でアベノミクスが振るわない中、若林氏は「地元長野に根差した候補と落下傘候補の戦いだ。理念なき野合に負けるわけにはいかない」と訴える。

 一方、民進党公認で共産、社民の支援を受ける新人杉尾秀哉氏(58)は、野党統一候補として戦う。街頭演説で「市民、母親、若者らの声がうねりになりつつある。力を結集して戦う」と語り、幅広い共闘を呼び掛ける。

 民進党本部も長野選挙区を重視。岡田克也代表は二日、結党後初の遊説先に県内を選び、「負けられない選挙区だ」と強調した。

 杉尾氏は県内市町村を行脚し、「安全保障関連法制の強行採決など、極端に振り子がふれる政治を止めるために、対抗勢力が必要だ」とアピールする。

(参院選取材班)

主な政党の公約

新聞購読のご案内