福井

「選挙に関心を」劇で訴える 奥越明成高生、9月上演

2016年7月9日

 選挙権年齢が十八歳以上となったのを機に、高校生たちに参政権や社会参加について考えてもらおうと、大野市の奥越明成高校演劇部の生徒たちが、創作劇の稽古に励んでいる。参院選を前に、生徒たちは「選挙で自身の意思を示すことはとても大切なこと」と、選挙権を持つ意義をかみしめている。

 物語の主人公は日本人の中年女性教諭で、回顧から始まる。若いころに乗っていた船が難破し、流れ着いたのは女性しか住んでいないアラビアの孤島。住人同士の仲は良かったものの、近海での海賊行為や不法投棄による海洋汚染が進み、島の平和が危機にさらされていくことを嘆く。その後無事に帰国して教諭となり、女性や子どもでも自分の意見をしっかりと持ち、意思を反映することの大切さを教え子たちに説いていく、という内容。

 全部員五人のうち四人が三年生だが、いずれも今回の参院選では十八歳に満たず、選挙権はない。部長の佐々木郁美さん(17)は「大切なことに無関心ではいけないことを演劇を通して知った」と力を込める。副部長の阪井美憂(みゆう)さん(17)も「選挙に関心のない友達はまだまだいる」と話す。

 脚本を書いた演劇部の顧問を務める勝山市の市民ミュージカル劇団「ドラゴン・ファミリー」の川村信治代表(65)は「関心を持たなければ政治は勝手に動いていくと若者たちが考える機会になれば」と狙いを明かす。

 演劇は、九月十七〜二十日に福井市のアオッサ県民ホールで開かれる県高校演劇祭で披露される。

 (藤井雄次)

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