福井

精力的に各地を遊説 主な候補者

2016年7月9日

 投開票まで残り一日となった参院選。福井選挙区は、諸派新人の白川康之さん(59)、連合福井事務局長で無所属新人の横山龍寛さん(51)、参院議長で自民現職の山崎正昭さん(74)が、一議席を争う。選挙戦終盤の八日も、三人は精力的に各地を遊説した。主な候補者の声を紹介する。

◆横山龍寛さん=無新 平和な日本残す

 「子どもたちに平和な日本を残したい。働く人が報われる明るい社会にしたいんです」

 横山さんは午前八時から、福井市の幹線道路沿いで、日焼けした腕を思いきり振った。

 選挙戦で体重は二〜三キロ落ちた。それだけ走り回ったのは、戦後七十年間平和を守り続けてきた憲法が変えられようとしていることや不安が解消されない社会保障政策への危機感から。

 この日は市内を選挙カーで回り、夕方には推薦を受ける三野党と共闘をアピール。演説ではいつも「大事な選択の選挙」と訴えてきたが「残念ながらまだ伝わっていない」ともどかしさも吐露する。だが、諦めていない。「まだ残り期間はある。一人でも多くの人に伝えたい」

 (塚田真裕)

◆連合福井会長・山岸克司さん 安倍政権への不満多い

 憲法違反の安全保障関連法の廃止やアベノミクスの失敗、子育てと教育への手厚い予算配分などを訴えた。特に安倍政権は民主主義、立憲主義に反する政治であることを指摘。「政治の流れを変えるには横山だ」と強く主張してきた。

 知名度不足を解消するため、街頭演説や街頭集会で多くの有権者に知ってもらう努力をした。相手候補との違いを意識し若さを前面に出した。連合福井を屋台骨に野党共闘を実現。幅広い支援を受けることもできた。

 反応はものすごく良い。強引な安倍政権の手法に憤りを感じている人や生活に不満を感じている人は多い。投票率が上がれば、得票率も上がるはずだ。

 (聞き手・塚田真裕)

◆山崎正昭さん=自現 ご恩返ししたい

 「残り二日間、命懸けで頑張ります。ご支援というより、助けてください。何とか一票差でも」

 小雨が降る中、真っ黒に日焼けした山崎さんは、福井市の街頭演説で声を張り上げた。

 世論調査で優位に立つ。それでも油断はない。演説を聞きに来た住民一人一人と丁寧に握手し「厳しい戦いだ」と繰り返した。

 アベノミクスの恩恵は地方にまで波及していない。「成長と分配の好循環を何としてでもつくる。今、まさに大変大事な時」と声を張り上げた。

 次の六年間を人生の集大成と位置付けている。「伸び伸びと、力強く、今までの経験をフルに活用し、ご恩返しがしたい」。最後まで手を緩めることなく戦い抜く。

 (山本洋児)

◆県議・仲倉典克さん 議長の立場でも挑戦者

 参院議長の立場でも、挑戦者の意識を貫徹した。県内全市町で遊説と個人演説会を実施し、非常に手応えを感じている。ただ選挙の風はいつ変わるか分からない。最後まで緊張感を持って臨む。

 演説では、アベノミクスの経済効果を地方にまで波及させる、と約束した。四十二年の政治経験で積み上げた力を使い、県政課題の解決にも役割を果たす。選挙権年齢の引き下げを受け、若者の政治参画にも触れた。

 山崎候補は七十四歳になるが、精神力、体力ともに充実。議長としての公務が入ることを考慮し、余裕を持って遊説日程を組んだ。丁寧に各地域を回れるなど、それがかえって効果的だった。

 (聞き手・山本洋児)

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