福井

点字盤使って模擬投票 県立盲学校の生徒9人

2016年7月2日

点字盤を使って候補者名を記入する生徒=福井市の県立盲学校で

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 選挙権年齢が十八歳以上に引き下げられる参院選では、障害のある高校生への教育も課題の一つだ。一日には福井市の県立盲学校で模擬投票の授業があり、生徒たちが点字盤やルーペを使って投票し、本番に備えた。

 「視力に障害があるので、点字盤と手引きをお願いします」。保健理療科一年の山本穣梨(みのり)さん(18)は、受付で係員に申し出た。手を引かれて記入台の前に来ると、点字盤を渡された。

 模擬投票は昨秋に続いて二度目。生徒たちは「盲学校市」の市長を選ぶ選挙に臨んだ。教員二人が候補者となり、廊下に顔写真付きのポスターを張った。この日は候補者二人が演説。県選管から借りた実際の投票箱を使って、九人の生徒が投票した。

 授業を受けた生徒の中で唯一、点字盤を使ったのが山本さんだ。全盲のため、実際の投票でも点字で投票するつもり。「受付で申し出て、ちゃんと投票できて良かった」と振り返り「投票には行くつもり。でも誰に入れたらいいか」と悩んでいる様子だった。

 県選管によると、県内すべての投票所に点字盤やルーペを用意している。申し出ると、係員に誘導してもらえるほか、係員が書き込む代理投票も可能だ。

 盲学校の坂井恵子教諭は「投票の流れが把握できたのは良かった。次はどうやって生徒が情報を知るかですね」と課題を見据えた。 

 (藤共生)

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