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能登半島地震特集

ちゃんこ鍋で元気出して 七尾出身・千賀ノ浦親方

千賀ノ浦親方(右)と力士からちゃんこ鍋をうれしそうに受け取る住民=輪島市の門前会館で

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力士と門前を訪れ被災者にごちそう

 能登半島地震で被災した郷里の人々を元気づけようと、七尾市出身の千賀ノ浦親方(56)=元関脇舛田山=が二十六日、部屋の力士とともに、輪島市門前町の避難所二カ所を訪れ、「昔から縁起がよいとされる力士の振るまいで明るい気持ちになってもらえれば」とちゃんこ鍋を振る舞った。

 夏場所の番付発表が終わり、本来ならけいこに熱が入る時期だが、「一日も早く来たかった」と千賀ノ浦親方は七尾市佐々波町出身の能登ノ波(24)、名古屋大出身で話題の舛名大(23)らとともに駆け付けた。

 親方やおかみの奈緒子さん、力士ら約十五人は、門前会館と諸岡公民館の仮設テントで鶏肉や豚肉、キャベツを入れたしょうゆ味のちゃんこの仕込みを開始。三時間ほどで完成すると、力士たちが避難所内に運び約五十人の被災者に振る舞った。

 門前会館では、相撲ファンという高武雄さん(73)が力士と握手し「なんて言ったらいいか。うれしい」と笑顔。舛名大は「壊れた建物が多く地震の恐ろしさを実感した。皆さんに少しでも元気になってほしい」と話した。 (山内悠記子)

避難所にちゃんこ鍋を届けた能登ノ波に、うれしそうに寄り添うお年寄り=輪島市門前会館で

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お年寄り感激に『うれしい』

『被災者のため』活躍誓う

七尾工出身の『能登ノ波』

 「思い入れの強い能登でこんなに喜んでもらえるなんて。正直うれしい」。避難所を訪れた千賀ノ浦部屋の三段力士能登ノ波は、満面の笑みを浮かべた。

 旧県立七尾工業高校を卒業後に入門。大阪場所の千秋楽で能登半島地震の一報を聞き、七尾市万行町の実家に電話してもしばらくつながらず心配したが、家や家族は無事だった。

 門前地区は、小学生の時、相撲交流会などで二回訪れたことがある。二十六日、再び訪れた思い出の地は「多くの建物が倒れ、ひどい状況」に一変していた。しかし、被災者のお年寄りたちは力士の訪問に感激、ちゃんこを運んだ能登ノ波の腹に抱きつき、涙する人もいた。

 「まだ、テレビに出るほどの地位も得てないが、能登の被災者のためにも来場所は活躍したい」。ボランティアを終えた力士は、まっすぐな目で語った。

 

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