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能登半島地震特集

棚田へ水を供給 ため池 83カ所被害

ブルーシートがかかる崩壊したえん堤を見ながら、ため池の被害状況の説明を受ける山本副大臣(右)=志賀町笹波で

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漏水や水路破損 農水副大臣が現地視察

 輪島市や穴水町など能登地方には山の斜面を利用した棚田が多く、能登半島地震では棚田に水を供給するため池にも被害が出ている。十二日に県入りした山本拓農林水産副大臣は、志賀町笹波のため池を視察し、地元関係者から被害状況を聞いた。 (加賀大介)

 能登地方には江戸から明治時代ごろにかけて作られたため池が多くあり、棚田に水を供給するほか、大雨の際に洪水調節機能も果たす。同日までの県のまとめでは輪島市五十カ所、穴水町十カ所など計八十三カ所のため池に、えん堤のひび割れや漏水、水路破損などの被害が出ている。

 志賀町笹波の「平田池」(貯水量約六千立方メートル)は上下二段の池に分かれた珍しい構造で、周辺約十五軒の農家が利用。二つの池を分ける長さ約五十メートル、高さ約五メートルのえん堤中央部が地震で崩壊した。下池のえん堤もひび割れ、漏水がある。

 山本副大臣は農政局や志賀町職員、地元住民らから被害状況の説明を受け、早期の調査と修復を指示した。同局は県や地元と協力し、専門家を派遣して漏水場所の特定など調査を進め、修復計画を検討する。

 地元の表外弘副区長(69)は「漏水の程度や使える水量の見通しが分からないと、田植えにも入れない。このままえん堤の崩壊が進めば、一帯の棚田や住宅が水浸しになる恐れもある」と心配していた。

 

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