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富山県、氷河期世代採用へ 北陸で初 20年度から3年間

 富山県は二十二日、バブル崩壊後に就職難だった三十代半ばから五十歳までの「就職氷河期世代」を対象にした採用試験を二〇二〇年度に実施すると発表した。総務省は昨年十二月、この世代の就職機会を確保するよう都道府県に通知している。石川、福井の北陸三県では初めて。(向川原悠吾、寺田結)

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 受験資格は本年度末で県内在住、もしくは首都圏の特に人口が集中する東京、神奈川、千葉、埼玉に住み、東京二十三区内に通勤している人が対象。年齢は二〇年度末で三十六〜五十歳。

 職種は一般事務と専門職の総合土木で、いずれも一〜三人ほどを採用する予定。試験は筆記と面接があり、詳細は今年五月に発表する。募集の受け付けは八月上旬から始め、同様の採用試験は二二年度まで三年間続けていく。

 石井隆一知事は定例記者会見で「いろんなことがあって非正規になった方がいるので、正規採用の機会を提供できるようにしたい」と話した。

 石川、福井両県は、就職氷河期世代を対象にした採用試験の実施について検討を始めていない。福井県は三月までに氷河期世代の試験は実施の有無を含めて話し合う。石川県の担当者は「通知が来たばかりなので何も決まっていない」と話している。

 就職氷河期世代を対象にした採用は兵庫県や愛知県など全国で広まっている。政府は就職氷河期世代の就労を支援するため、集中的に支援するための施策を盛り込んだ行動計画をまとめた。国家公務員への重点採用やハローワークでの支援態勢の構築などが柱で、地方自治体向けの交付金制度も新設。今後三年間で三十万人の正社員採用を目標に掲げている。

 就職氷河期世代 バブル崩壊に伴う不況の影響で、就職難が社会問題化した1990年代半ば〜2000年代半ばに採用試験を受けた人たち。正規雇用数が落ち込んで非正規雇用が増加するなど、不安定な仕事についている人が多い。

 

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