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国立工芸館 重厚な姿 来夏金沢移転へ 建設完了

(上)建設工事を終えた国立工芸館。左の建物が旧陸軍第九師団司令部庁舎、右が金沢偕行社(中)旧陸軍第九師団司令部庁舎のケヤキ造りの階段(下)イベントなどに使う金沢偕行社2階の多目的スペース=いずれも21日、金沢市出羽町で(寺田結撮影)

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 中央機関の地方移転の一環で東京都内から金沢市出羽町に移る東京国立近代美術館工芸館の建設工事が終わり、二十一日に報道各社に公開された。日本海側で初めての国立美術館となる。作品の展示や収蔵に必要な環境を整え、二〇二〇年東京五輪・パラリンピック開催前の開館を目指す。

 移転後の名称は「国立工芸館」となる。建物は、明治時代に建てられた旧陸軍の第九師団司令部庁舎と金沢偕行社(かいこうしゃ)を周辺から移築し、渡り廊下でつなげた。

 解体時の調査で建築当初の色が判明し、再現した。司令部庁舎は、窓枠や柱を薄桃からこげ茶、外壁をクリーム色から白に。金沢偕行社も窓枠などが灰色から緑になった。

 司令部庁舎は、ケヤキ造りの重厚な階段も一段ずつ板を外して運んだ。過去の移築で撤去された部屋を復元し、展示室として使う。

 将校の社交場だった金沢偕行社も、過去の移築時になくなった講堂を造り直した。玄関や窓がアーチ状になっているなどバロック風の装飾も。格子状の模様が施された天井にシャンデリアがきらめく二階の多目的スペースは、講演会などのイベントに活用する。

 国立工芸館の総面積は、現在の東京国立近代美術館工芸館より二百平方メートルほど広い約二千七百平方メートル。展示スペースの面積も一割増える。

 移転は石川県と金沢市が誘致し、全工事費三十三億七千万円を負担し合った。所蔵品約千九百点が運び込まれ、開館後は独立行政法人国立美術館が運営する。

 

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