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【石川】エジプトの遺跡 集団墓地発見 金大 河合教授ら

1〜2世紀 ローマ文化融合示す

(左)エジプトのサッカラ遺跡で調査隊が発見したカタコンベ(地下集団墓地)の内部(右)古代エジプトと古代ギリシャ・ローマ文化の融合を示すイシス・アフロディーテ女神像=いずれも金沢大河合望研究室提供

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 金沢大の河合望(のぞむ)教授(51)は十三日、エジプトのカイロ郊外サッカラ遺跡で、ローマ帝国の支配下にあった一〜二世紀当時のカタコンベ(地下集団墓地)を発見したと発表した。古代エジプトとギリシャ・ローマ文化の融合を伝える貴重な資料という。融合を示す女神像や石碑も出土した。

 発見は、河合教授が隊長を務める日本とエジプト合同調査隊の成果。河口そばのデルタ(三角州)地帯付近を除くナイル川流域では初めての発見、確認という。

 木棺にあったイシス・アフロディーテ女神像は、太陽や牛の角を表した頭冠部が古代エジプトに由来し、腰のくびれや衣装は古代ギリシャ・ローマ文化が入ってきた影響とみられる。古代エジプトの神々を描いた石碑には、ギリシャ文字も刻印されていた。

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 エジプトはプトレマイオス朝の女王クレオパトラが海戦で敗れ、紀元前三〇年からローマ帝国下の属州となる。河合教授は「地中海世界の一部となったエジプトで融合した葬送習慣や宗教、文化を知る重要な資料を得た」と話した。発見はエジプトの大手紙も一面に写真付きで報道した。

 このカタコンベは岩に掘られ、中央の通廊が奥行き約十五メートル、幅二・五メートル。両側に側室が五つある。入り口まで下降階段が約九メートル続き、アーチ形の天井に覆われていた。河合教授はエジプト考古学者で有名な吉村作治さんのもとで研究を続け、二〇一六年に金大に赴任した。

 

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