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【石川】健脚の82歳 51回目駅伝 「マラソンは人生を刻む道のり」

小森さん 17日に穴水町大会

9年ぶりに出場する穴水町駅伝競走大会に向け、練習する小森正幸さん=石川県穴水町川島で

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 傘寿を過ぎたランナーが九年ぶりに地域の伝統レースでたすきをつなぐ。石川県穴水町で十七日に開かれる「第六十四回町駅伝競走大会」(北陸中日新聞後援)に、元町職員の小森正幸さん(82)=穴水町大町=が五十一回目の出場を果たす。八十歳以上の走者は大会史上初といい、「愛着のある大会だから、すごく楽しみ」と胸を弾ませる。(田井勇輝)

 町内会チームのメンバーとして、全七区間のうち、最長五・六キロの3区を走る。ほとんど平たんだが、風の影響を受けやすい海沿いのコース。週に二日間、十二、三キロを走ることを習慣付け、健脚を維持しており、「一キロを五分十秒から二十秒のペースで走りたい」と力を込める。

 穴水高校卒業後、町役場に入庁。町駅伝は十九歳だった一九五六年度の第一回から出場したが、本格的にマラソンを始めたのは四十五歳のとき。同僚の誘いがきっかけだった。五十二歳の頃に出場した同県羽咋市の大会で五キロを走り、五位入賞。小中高生の時に打ち込んだ野球や柔道で手にできなかった表彰盾を初めて受け取った。「一生懸命練習すれば結果が出る」と自信が付き、マラソンにのめり込んだ。

 六十歳以上を中心とした運動と文化の祭典「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」のマラソンで、二〇〇九年北海道・札幌大会と一〇年石川大会で準優勝に輝いた。町駅伝には町役場やマラソン好きの集まり、町内会の単位で出場を重ね、区間賞を一度獲得。陸上の指導を受けたことはないが、走る前後に体操やストレッチをしない“自己流”で脚を鍛え続け、けがもせず、町内外で活躍してきた。

 「マラソンは人生を刻む道のり」だと考え、「走りながら自分を眺め、中途半端でいいのか、とことん行くのか。生き方を考えてしまう」と話す。久しぶりの駅伝出場も生きざまを象徴する。節目の五十回で一度は区切りを付けたが、子どもや孫の世代に当たる二十、三十代中心のチームから誘われ、「若い人たちにどれぐらい付いていけるか試したくて」と新たな意欲が湧き出場を決めた。

 郷土の大会で力走できれば、来年は五年ぶりとなるフルマラソン挑戦も思い描く。現役ランナーは足を止めるつもりはない。

【メモ】穴水町駅伝競走大会=旧穴水町と住吉、兜、諸橋の3村が一つになり、現在の穴水町が誕生したことを記念し、1957年3月に始まった。旧4町村の全てを通るコースで、町民に親しまれている。21回大会から秋に開催。今年は東部の古君集会所から中心部ののとふれあい文化センターまでの7区間、計31・4キロで行う。一般の1部、中高生の2部などに全33チームが出場する。

 

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