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「沖縄日記」出版イベント 菜の花さん語る

「菜の花の沖縄日記」出版記念トークイベントで、自作の浴衣で話す坂本菜の花さん=10日、中日新聞北陸本社で(久米洋一撮影)

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「違う意見の人と関わることが大切」

 沖縄県内で過ごした10代に感じたことをエッセー本にまとめた坂本菜の花さん(20)=石川県珠洲市=の出版記念トークイベントが10日、金沢市の中日新聞北陸本社であった。米軍基地問題で揺れる沖縄の人たちとの交流を通じて、自分と違う意見を聞くことや自分の考えを見つめなおす大切さを学んだと語った。(戎野文菜)

 本の題は「菜の花の沖縄日記」(ヘウレーカ刊)。菜の花さんは十五歳だった二〇一五年、那覇市の無認可学校「珊瑚(さんご)舎スコーレ」に進学。子どもからお年寄りまで通う学校での生活、沖縄の基地問題について感じたことを北陸中日新聞地域版にエッセーとしてつづり、本にまとめた。

 八十五人が参加したイベントでは、菜の花さんはスコーレの卒業制作で手作りした浴衣を着て登場。沖縄で学んだ三つのことは「違う意見や考えの人と関わること」「自分の半径五メートル以内で何をするか考えること」「相手の意見を聞くこと」を挙げた。

 スコーレで、他の生徒と基地問題への意見が食い違い、しばらく口を利かなかったことを紹介。「違う考えを認めることができなかった」と振り返った。

 当時は基地問題などで苦しむ沖縄を「助けたい」という気持ちだったが、基地の賛否を巡る沖縄の人の思いには温度差があり、自分の考えを押しつけていたと気付いた。「しゃべるより聞き、動く人になりたい。今いる場所で何をするかが大切」と語った。現在は珠洲市内で両親が営む旅館を手伝いながら、ごみ問題を考える会などに参加している。「今いる場所で何をするか考え、動くことが大事」と力を込めた。

 会場では来年、劇場版の公開が予定されている菜の花さんを追ったドキュメンタリー(沖縄テレビ放送)も上映された。

 

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