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北陸発

「気軽に釣り」で地方創生 富山市出身・中川さん ウェブで発信

(上)釣り船に乗り、レンタルの道具で高級魚釣りに臨む釣りアンバサダーの中川さん(右)。中島編集委員も教わりながら…=富山県氷見市の宇波漁港沖の富山湾で(下)中川さんのウェブサイト「ツッテ」から。自撮りの写真などで地域の魅力を伝えている

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若い女性から反響

 「釣りアンバサダー(大使)」を名乗る富山市出身の女性が国内の海で大活躍中だ。ウェブサイト「ツッテ」編集長の中川めぐみさん(36)=東京。釣りを通じて地域の食や人、文化などの魅力を発信する活動はまさに地方創生を担うアンバサダーと言え、政府の水産政策審議会委員にも就任。いわく、どんな初心者でも楽しめる−というので富山県氷見市沖の釣り船で一緒に体験させてもらった。

 あいにくの激しい雨だが波は穏やか。二十二日午前、氷見市の宇波漁港から沖に向かった。雨具は用意したが釣り道具はもともと何も持っていない。「それで大丈夫」と言う中川さんも手ぶら。定置網の間を縫うように進んでとまった所で、二人とも船に備え付けのレンタル道具一式を借りて疑似餌を投げ入れた。

 船長の奥谷内(おくやち)利宏さん(44)から教わりながらリールを巻き上げていくとすぐに当たりがきた。まずはキジハタ。しばらくすると中川さんの釣りざおが大きくしなった。四〇センチ近くのマダイだ。その後もアマダイやキダイ、アオハタなどの高級魚が続々。四時間余の二人の釣果は九匹だった。

 生まれてこの方、釣りにはほとんど縁がなかっただけに、これだけ簡単に釣れるとは思いもしなかった。「いろんな釣り場に行って手ぶらでレクチャーしてもらって魚を釣って食べる。それが気軽に楽しめることをみんな知らない」と中川さん。「地域の魅力が楽しめるし、新しい観光にもなる」と、昨年三月に「ツッテ」を開設した。

 サイトを開くと、釣りざおなど道具は「最初はレンタルがオススメ」などの助言がいろいろ。「釣った魚を料理してくれるお店」といった各地の食や景観、遊び、宿泊などの情報がたっぷり満載。特に若い女性の反響が多いという。

 各地で釣りの観光企画も開発、運営する。静岡県熱海市では観光客が釣った魚を魚市場で地域クーポンで買い取る「ツッテ熱海」を手掛けて注目されている。もともとIT関連企業などに勤めていた際、仕事で関わった釣りの魅力にひかれた中川さん。以来釣り歴六年のお勧めはやはり釣り船。氷見沖では釣り上げるたびにスマートフォンで撮影、船長から取材もするなど発信の準備に余念がなかった。

 「釣りのような日本伝統の文化を切り口にいろんな魅力をあぶり出し、日本の方にも海外にも知ってもらいたい」。夢は膨らむ。

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