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能登ブルーベリー 待ちわびる真夏  曇天、ミツバチ低調…収穫激減

 石川県能登町特産のブルーベリー。毎年この時期に摘み取りの最盛期を迎えるが、今年は不作に見舞われている。春の日照不足やミツバチの活動低下が原因とみられ、町内120軒の農家の中には、収穫量が例年の半分ほどの例も。県内外から摘み取り客が訪れる各農園は受け入れを制限するなどしており、農家らは「栽培が始まって以来、ここまでの不作は初めて」と頭を抱えている。(加藤豊大)

農園ピンチ 客制限も

果実の色づきが遅れているブルーベリー畑で「今季は栽培を始めて以来の不作」と話す武藤利夫さん=11日、石川県能登町福光で(加藤豊大撮影)

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 地元のほか、金沢市や富山県などから年間二千人が訪れる「武藤(たけとう)農園 みづきブルーベリー」(能登町福光)。七十アールの敷地内に植えられた千百本余りの木には、色づきが遅れた緑色のままの小さな実が目立つ。

 「例年通り甘くておいしい実をつけてくれたものもあるが、品種によっては全く実らなかった木もある」とオーナーの武藤利夫さん(64)。今季の収穫は例年の六割ほどの四トンまで落ち込む見通しで、摘み取りの受け入れを土日は予約客のみに制限した。「毎年楽しみにしてくれている家族連れらには申し訳ない」と肩を落とす。

 町内約四十軒の農家から販売や加工用の果実を入荷する、町ふれあい公社運営の「のとのファクトリー」(同町上町)によると、六月の入荷量は例年の一割程度の約百キロと激減。収穫量が半分ほどに落ち込んだ農家も多いという。

 不作の原因について町ブルーベリー普及センターの中山幸永所長(56)は「六〜七月に収穫するわせ品種が開花する五月以降に曇天が続き、生育に必要な日照が不足したことが大きい」とみる。五、六月の最低気温も例年より二度低かった。加えて朝晩の気温低下を受け、受粉に必要なミツバチの活動量も低下。「いつもは畑をぶんぶん飛び回るミツバチを、今年はほとんど見なかった」という。

 武藤農園やのとのファクトリーをはじめ、町内で観光客らを受け入れる全四農園で、受け入れ制限や中止といった措置が取られている。武藤さんは「八月以降に収穫するおくて品種には順調に生育しているものもある。自然相手なので厳しい部分もあるが、天候が回復して盛り返すことを祈るしかない」と話した。

 

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