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JR“最高齢” 七尾線走る 1962年製 現役最古車両

(上)全国のJRで定期運行されている中で最も古い現役電車「クハ412−8」の連結面に取り付けられた1962(昭和37)年製を示す銘板(下)クハ412−8の先頭車両=いずれもJR金沢駅で

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 JR金沢駅の在来線ホームに姿を現す、ちょっと古風なあかね色の電車。七尾線の普通列車として活躍する車両のひとつに、全国のJRで定期運行している中で最も古い現役電車がある。まもなく製造から五十七年を迎え、JR西日本金沢支社が「メンテナンスに注力している」という、この車両を写真に収めようと、各地から鉄道ファンも訪れている。(泉竜太郎)

SNS通じ全国からファン

 最古の電車は「クハ412−8」。一九六二(昭和三十七)年七月二十四日に新造され、茨城県や宮城県に配属され東北線の急行などで活躍した後、八四年に金沢運転所に転属。八六年に松任工場(現金沢総合車両所、石川県白山市)で運転台を設けたり、ドアの枚数を増やしたりの改造を受けて北陸線を中心に活躍した後、二〇一五年の北陸新幹線開業に合わせ、金沢−七尾(六五・九キロ)を走る七尾線に投入された。

 金沢支社によると、一般的な在来線電車の寿命は約四十年。そんな中、製造後六十年近くの電車が走る理由について支社の担当者は「車体が鉄製で機械部品が多いため、メンテナンスに手がかかる一方で、溶接や機械加工で修繕が可能なため」と説明する。国鉄時代からの日々の検査や確実な修繕が長寿命につながっているというが、若手への技術継承や部品確保で苦労することもある。

 七尾線の普通電車は四十五両。そのうち二十二両が六二〜六四年の昭和三十年代製で、最も新しい車両でも七一年製の“四十八歳”だ。鉄道友の会の西脇恵(めぐむ)北陸支部長(80)は「北陸線には新型車が導入される一方で、ローカル線だからこそ全国的に数が減っている国鉄型の車両が集まり、気軽に乗れるのが七尾線の魅力」と評価する。

 金沢駅で最古の車両の姿をカメラに収めていた鉄道ファンの製造業折戸美奈子さん(50)=石川県宝達志水町=は「会員制交流サイト(SNS)を通じて全国から鉄道仲間が撮影に来ている。塗装状態などに歴史を感じる国鉄型の車両が、いつまでも走り続けてほしい」と笑顔を見せていた。

 

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