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真のあなた 写し出す場に 金沢 町家にギャラリー開設

準備中のギャラリー内で話し合う迎崇さん(左)と原一史さん=金沢市東山で

写真

撮影や展示方法アドバイス

 写真で美意識や価値観を表現できる場をつくりたい−。写真家の迎崇(むかいたかし)さん(44)と原一史(ひとし)さん(48)の2人が7月、金沢市東山の町家にギャラリー「be(ビー)金沢」をオープンする。「撮る」から「飾る」まで手助けし、誰もが自己表現をできる場に育てていきたいという。(寺田結)

 開放的なガラス戸を開けた先の土間がギャラリー。庭付き八畳の和室で、写真の撮り方や印刷方法、紙や額縁の選び方などを教える講座を開く。二階の和室は貸し出し用で、撮影用スタジオとしても使える。東山周辺を撮影して回る「撮影会」も開く予定だ。

 スマートフォンが普及し「写真は最も身近な表現ツール」だと二人は考える。「同じ物でも、人によって撮影の切り取り方が異なる。そこに個人の感性や美意識が表れる」と迎さん。

 写真共有アプリ「インスタグラム」などインターネット上で撮影した写真を公開するのが主流だが、迎さんは「紙」を推す。「プリントして額に入れ、手で重みを感じると、作品になった実感が湧く」。原さんも「展示する空間や、印刷のにおいも大切。物の質感が伝わり、五感に訴える作品になる」。

 ただ、展示をするのは容易ではない。迎さんも覚えがある。以前は会社員で、趣味の写真仲間を通じて知り合った原さんに二〇一六年二月、写真展への参加を誘われた。二つ返事で引き受けたが、印刷方法、写真のサイズの決め方など全て手探り。業者に印刷を頼んでも、思った色にならずに何度もやり直した。

 何とか写真展を開き、来場者に「よかった」と言われた。「褒められたり、認められたりって、あまりない。すごいと言われたら単純にうれしいし、自信にもつながる」

 手応えを感じた写真展の後、迎さんは会社を辞めて写真家になった。そして、「写真を通じての自己表現をサポートする場所をつくろう」と思うように。今年ようやく、その舞台となるギャラリーにする町家を、友人から譲ってもらえることになった。原さんも「仲間ができる場所にしたい」と話している。

ネットで出資募る

 三十一日まで、インターネットで出資者を募る「クラウドファンディング」で費用を集める。三千円からウェブサイト「FAAVO」で。問い合わせは、迎さん=電090(1635)6118=へ。

 

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