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北陸発

アニメ聖地 小松名乗り 空自基地など舞台「ガーリー・エアフォース」

スタンプラリーに合わせてグッズを販売している明文堂書店のコーナー=石川県小松市沖町で

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スタンプラリーや宿泊プラン好評

 石川県小松市の航空自衛隊小松基地などが舞台のアニメ「ガーリー・エアフォース」(GAF)。市内では現在、アニメにちなんだスタンプラリーが開かれ、宿泊プランも好評だ。戦闘機ファンが全国から訪れる「聖地」として知られる小松。アニメとの相乗効果でさらなる誘客に期待が高まっている。 (竹内なぎ)

 GAFは、ライトノベル作家の夏海公司さんによる電撃文庫(KADOKAWA)のSF作品。十一巻まで刊行されている。月刊漫画で連載中で、少女の姿をした操縦装置と主人公の少年が戦闘機を操って敵に立ち向かう物語。テレビアニメにもなっている。

(上)「こまつ曳山交流館みよっさ」の前を通る登場人物(下)土居原ボンネット広場が登場するアニメの場面(いずれも(C)2018夏海公司/KADOKAWA/GAFProject)

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 五月末までのスタンプラリーは、官民で観光による地域づくりをする「こまつ観光物産ネットワーク」と一般社団法人アニメツーリズム協会(東京都)が企画。小松空港内の物産店「空の駅こまつ」、「石川県立航空プラザ」、休憩施設「安宅ビューテラス」など五カ所を巡る。ポイントごとに色が違うスタンプを重ねて押していけば、最後にアニメの一場面が完成する。ゴールとなっている明文堂書店TSUTAYAKOMATSU(沖町)では原作を販売し、Tシャツやキーホルダーなどのグッズもそろう。

 同ネットワークによると、市内が舞台のアニメはほとんどなく、観光につなげる取り組みは初。担当者は「アニメをきっかけに訪れた人に、名所などを知ってもらえる」と期待する。

 JTBのグループ会社と連携した宿泊プランも企画。オリジナルトートバッグなどが手に入るほか、市内の商店などで使える地域ポイント「カブッキーポイント」を付与した電子マネーも贈り、経済効果を狙う。

 アニメツーリズム協会の大塚大輔・地域振興担当グループ長は「アニメの聖地巡礼は個々人の行動なので、各自治体が施策を打って初めて効果も見えてくる。小松には新たな客層が訪れている」と話している。

「花咲くいろは」湯涌温泉、「君の名は。」飛騨

観光に活用全国で拡大

 アニメを観光に活用する動きは全国で広がる。有名なのは大ヒットアニメ映画「君の名は。」の舞台、岐阜県飛騨市。映画に登場した市図書館に限ると、公開の二〇一六年八月〜一九年二月まで、聖地として訪れた客は十五万三千人と市は推計する。

 石川県内では金沢市の湯涌温泉が一一年放映のアニメ「花咲くいろは」の舞台で知られる。湯涌温泉観光協会によると、来客数は一〇年の五万人に対し、一一年は五万四千人。東日本大震災の影響で全国の温泉地で観光客が減った中、増加に転じた。協会はアニメに出てくる架空の神事「ぼんぼり祭り」を実際に企画し、地域の祭りとして根付かせている。

 アニメツーリズム協会は、インターネット投票でアニメ聖地八十八カ所を選定。昨年実施したアンケートでは、投票者の75%が外国人だった。観光庁の訪日外国人消費動向調査(一六年)によると、訪日客の4・8%が映画・アニメゆかりの地を「訪ねた」、11%が「次回したい」と答えた。

 

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