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バンライフ どこまでも 運送車が快適空間 人気加速

自室のように改装したバン車内で楽しく会話する中川生馬さん(左)と結生ちゃん=石川県穴水町岩車で

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催しに県内愛好者ら/情報サイトも

 荷物の運送といった商用に使われることが多い車のバンを、旅や生活の拠点にする人が増えている。その名も「バンライフ」。さらなる人気の高まりを見据え、宿泊地をあっせんするインターネットの専用サイトも誕生。21日からバンライフの魅力を考える催しが茨城県内で開かれ、石川県の愛好者も出展するなど注目が高まっている。(田井勇輝)

 車内の備え付けの椅子を動かしたり折り畳んだりして、収納式の机を置いて居間、布団や寝袋を敷いて寝室を作る。まるで自室のようだ。台所やトイレの水回りはなく、生活の機能は限られるが、キャンピングカーより低価格で済み、需要が高まっている。運転中はシートベルト付きの席に座る。

 石川県穴水町岩車の中川生馬(いくま)さん(40)は、二〇一二年から旅や在宅で仕事をする際、バンを拠点にする。「手軽に移動して宿泊できる。過疎地で交流人口の増加にも貢献できそう」と考える。

 愛好者の交流も盛ん。二十一、二十二の両日には茨城県つくば市で「つくばVAN泊(ばんぱく)」が開催される。全国のバンライフ体験者らが魅力を伝え、新たな日常の暮らし方を提案する。実際のバンも並べられる。同市が主催し、六十以上の個人や団体が開催に協力。中川さんも出展する。長女の結生(ゆい)ちゃん(5つ)を連れて行き、「新たな暮らし方の最先端を見せてあげたい」と話す。

 今年一月にはバンライフを後押しする検索サイトが開設された。運営するのは「Carstay(カーステイ)」(東京都)。同社によると、国内初の取り組み。車中泊やテント泊が可能な駐車場や空き地を有料で提供したい所有者と利用者をつなぐサービスで、北陸の情報も掲載されている。

 サイトでは宿泊したい場所や日程を選ぶと複数の候補がピックアップされ、地図上でも探せる。近くにあるトイレや温泉、ネットの通信環境などが事前に把握できる。現時点で、石川県は七尾市や穴水町などで計七カ所、富山県は富山市の一カ所が紹介されている。料金は主にクレジットカードで支払う。

 高まる人気の一方で、近年、車内泊を禁止している道の駅や公共駐車場でルールを破って宿泊し、迷惑を掛ける事態が全国で相次いでいる。同社はサイトを通じ、こうした社会問題の解決を図り、東京五輪・パラリンピックの開催で懸念される宿泊施設の確保にも一役買うつもりだという。

 

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