トップ > 北陸中日新聞から > 北陸発 > 記事

ここから本文

北陸発

障害者支援 富山と高山の団体 大自然の中 育む友情

ハーモニカに合わせて歌う富山三つ星山の会と野あそび倶楽部の会員たち=長野県松本市で

写真

偶然の出会い機に交流

 障害者のアウトドア活動を支援する富山市の「富山三つ星山の会」=二〇一〇年に中日ボランティア賞を受賞=と、岐阜県高山市の同種団体「NPO法人野あそび倶楽部」が二年前の偶然の出会いから意気投合し、交流を深めている。三日は長野県松本市の上高地で半年ぶりに再会し、雪の中での散策を楽しんだ。(柘原由紀)

 富山三つ星山の会は、主に視覚障害者と健常者が一緒に自然を楽しむ団体で、一九九九年に発足。会員は約百五十人で、北アルプスをはじめ、県内外で山行する。一方、野あそび倶楽部は二〇〇五年に設立され、八十五人が活動する。

 両団体が出会ったのは一七年六月。偶然にも同じ日、岐阜県飛騨市の天生県立自然公園天羽湿原を散策し、現地で初めて合流した。野あそび倶楽部の野中常雄代表(50)は同じ活動をする団体との出会いに「感動した。うれしかった」と振り返る。連絡を取り合い、翌年には乗鞍(高山市)で再会。交流は今回で三度目となった。

 上高地での散策は、両団体合わせて七十二人が参加。釜トンネルを渡り、大正池周辺を散策した。視覚障害者は前を歩く健常者のザックに付けたロープを持ち、健常者から伝えられる言葉で凍った道への注意や、雪の深さ、目の前の壮大な景色を理解する。ともに会話を楽しみ、笑顔が絶えない。昼食では、野あそび倶楽部のメンバーが奏でるハーモニカの調べに合わせてみんなで歌を歌った。

 「情報交換もできるし、自然の素晴らしさを共有できる」と野中さん。同じ志のある団体と出会えたことが励みになっている。富山三つ星山の会の桐井英志事務長(45)は「精神障害のある人への対応など勉強になることが多い」と話す。会員の高齢化やマンネリ化など課題もあるというが、今後の活動へ向けて互いに刺激を受けた様子だった。

 「野原でまたお会いしましょう」。この日の散策が終わると、野中さんが富山三つ星山の会のメンバーたちに呼び掛けた。初夏には、飛騨市の猪臥山での交流を計画している。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山
地方選挙

Search | 検索